抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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誘導結合プラズマ-質量分析計(ICP-MS)によって分析したNiger Deltaにおける海上-浅瀬水域及び海上域からの原油の希土類元素(REE)のプロファイルを報告した。ICP-MS用のオイル試料を無色水溶液中への酸分解によって調製した。分析方法を標準参照物質SLRS-4及びNIST-1640を用いて確認した。結果から,パーセンテージ回収値はCo,Cu,Fe,Mn,Ni.Sb及びUに対し81.8~115.4%,Co,Cu,Fe,Mn,Ni及びSbに対し98.8~104.7%であった。CoとFeに対しSLRS-4で記録されたかい離の高さから,本研究で述べるICP-MS法を用いたこれら元素に対する適切な標準でないと示唆された。検出したREE;La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Dy,Er及びYbの濃度は,分析したオイル試料に対し,0.01~1.58ppbの範囲にあり,平均値は0.98ppb(%RSD<5)であった。軽REE(LREE)はすべての試料中に確認され,重希土類元素(HREE)は海上原油中にのみ同定された。オイルに対しコンドライト正規化値から構築したLREEパターンは,オイルの中でいくつかの類似性を示し,オイルの共通の起源が示唆され,REEは同一ソースからのオイルに含まれていた。しかし異なるコンドライト正規化REEパターンから,REEの異なるソースが示唆された。この事から,REEはオイル-オイル相関における有益なツールであることは分かった。変数としてREEを用いたクラスタ分析によるこれらオイルの統計評価は,これらの地理的ソースに従って明確に識別した。生物的分解はオイル中のREE濃度に顕著な効果を有していた。このため,オイルのREE含有量はオイル分類において有益である。ICP-MSはNiger Deltaオイル中の希土類元素の測定に対し有効な方法であった。Copyright 2008 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.