抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,インターネットにおける動画配信の急増が目覚ましく,今後,大容量リッチコンテンツ配信の普及が予想される。リッチコンテンツ配信の所要伝送帯域は大きく,ISPにとって消費NW資源量を最小化する効率的な配信システムの構築が急務である。従来,Webコンテンツ等を効率的に配信する方法としてCDNが広く用いられている。しかしCDNでは,CDN事業者が複数のISPのNW上に多数のサーバを設置し,計測により得られた不完全な情報を元にサーバを選択するため,ISPにとって最適な配信形態が実現されない。さらに多数の拠点にサーバを設置するため各サーバの大容量化がコスト的に困難であり,リッチコンテンツの配信には適していない。また近年,P2P型コンテンツ配信の試みも見られるが,配信サーバの機能が利己的に振舞うユーザに依存しており,やはりISPにとって最適な配信形態が実現されない。リッチコンテンツを経済的かつ快適にユーザに提供するためには,ISPが自ら大容量のサーバ拠点を自身のNWの限定された箇所に最適配置し,集中的にサーバを最適選択することが有効である。そこで本稿では,このようなISP型CDNに適したコンテンツ展開法,配信処理法,サーバ拠点配置法について検討する。(著者抄録)