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J-GLOBAL ID：200902286973640502   整理番号：09A0757724

豪雪地のブナ人工林における若齢期の霜害と群落構造との関係

Relation between frost damage and stand structure of a young beech plantation in a heavy snowfall region

著者 (2件)： 長谷川幹夫 (富山県農林水産総合技セ 森林研) ,  相浦英春 (富山県農林水産総合技セ 森林研)
資料名： 富山県農林水産総合技術センター森林研究所研究報告  (Bulletin of the Toyama Forestry Research Institute, Toyama Prefectural Agricultural, Forestry & Fisheries Research Center)
号： 1  ページ： 10-15  発行年： 2009年03月31日 
JST資料番号： L7336A  ISSN： 1883-7298  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 下刈り期間を変えた試験区(10年間継続した部分を下刈り区,3年間で中止した部分を放置区とする)で起こったブナ若齢木の霜害を調査し,気象条件や群落構造の違いが霜害の程度に与えた影響を検討した。ブナは放置区では侵入木やササ等によって被覆されていたが,下刈り区では開放下にあった。1998年は異常な少雪年であったため,この年のみ霜害が起こった。林内では開芽が早まる傾向があるため,霜害は放置区でより激しかった。被害程度の激しかった個体(全体に葉が壊死)でも枯死することはなかったが,それらは被害程度の軽い個体より被害後2年間樹高が低かった。多雪地帯といえども少雪年には,生育場所(高標高地や被覆状態)によっては霜害に注意する必要があることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： 豪雪 ,  *ブナ ,  *人工林 ,  *霜害 ,  下刈り ,  気象条件 ,  個体群 ,  比較試験 ,  損害 ,  資源管理 ,  植物群落 ,  外来種
準シソーラス用語： ササ ,  侵入種 ,  森林管理

分類 (1件)： 森林保育  (FF03040H)

引用文献 (13件)：

• 豪雪地帯林業技術開発協議会 (2000) 雪国の森林づくり, 189pp, 林業調査会
• 長谷川幹夫 (1998) 多雪地のスギ造林地に侵入したウダイカンバの消長に及ぼす下刈り・除伐の影響, 日本林学会誌, 80: 223-228
• 長谷川幹夫 (2004) 富山県の天然林とその管理--実践編--, 富山県林業技術センター研究報告, 17号別冊, 122pp
• 長谷川幹夫・平英彰・吉田俊也 (2007) 積雪寒冷地のブナ人工林における下刈り期間の違いが林分構造に及ぼす影響. 日林誌89: 14-20
• 林 一六 (2003) 植物生態学--基礎と応用--.227pp, 古今書院, 東京

タイトルに関連する用語 (6件)： 豪雪地 ,  ブナ ,  人工林 ,  若齢 ,  霜害 ,  群落構造