抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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超高密度作業路網と高性能林業機械による間伐作業が残存木に及ぼす損傷について分析した。調査地は岩手大学農学部附属御明神演習林の44年生スギ人工林で,点状間伐区と列状間伐区の2班とした。分析結果から点状,列状どちらの間伐区も作業路付近に損傷は多く,損傷高も地表から100cm前後であった。また試験地区画の上荷と下荷の損傷率に有意差は認められなかったが,点状と列状による損傷率の比較では,伐区内では点状が,伐区外では列状が多かった。伐区内で点状の損傷率が高かった要因は木寄であり,伐区外で列状の損傷率が高かった要因は造材であると考えられた。伐倒方向を逆にすることで伐区外への損傷も抑えられると考えられるが,今回のシステムでは,造材時の伐区外への持ち出しとその作業が損傷被害を拡大させたと推測される。よって狭い作業路上での機械作業による損傷を減少させるには,造材作業による損傷発生メカニズムを解析する必要がある。