抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
エネルギー密度,出力密度または充放電効率といった指標が重要視される大容量のキャパシタに対して,これらの評価に影響する静電容量の測定精度向上を意図した測定法を検討した。まず,定電流放電特性のエネルギー的考察を容易にするため,1)理想分極特性を持つキャパシタの放電エネルギー,2)理想分極特性から乖離エネルギー,3)内部抵抗での損失エネルギー,4)キャパシタンス素子からの放出エネルギーを定義した。次いでキャパシタがRC直列接続からなる等価回路で表されるものとして,キャパシタンス素子と回路端子間のエネルギー平衡式から静電容量の電圧依存性を考慮できるエネルギー法を提案した後,公表されている測定法のエネルギー的考察からその問題点を示し,提案法との相違を明らかにした。最後に,各種のセルを用いた試験結果により提案法の有効性を検証すると共に,静電容量の評価では測定電圧範囲の設定が重要なことを具体的に示した。なお,考察に際しては,放電開始時の電圧降下から推定される内部抵抗値を用いたが,静電容量と同様にエネルギー的考察に基づく,静電容量と内部抵抗の統一的測定法の開発が今後の課題である。