抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鎌倉時代の作とされる根岸競馬記念公苑蔵の「騎馬図巻」に描かれた馬の表現について,絵描きの目,制作する側の視点でとりあげた。おのおのの馬匹のポーズと似ている他の作例と並べて観察し,姿態のようす,肉付けのようす,アクセントの様子について記述した。登場順に名づけた一号人馬,三号人馬および四号人馬について観察した。言葉ではなんとも歯がゆい思いが随所に残り,分析的な世界に陥りそうに感じた。実際に絵筆をとって描画しながらでなければ,絵画制作をする中での繊細な要素に触れることがかなわなかった。今後は実際に比較検討する作例の模写を試みるなどをして研究の足跡を残したい。