抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
Nd
2Fe
14Bの発見と,それに続く磁石材料の特性の目覚しい向上により,Nd
15Fe
77B
8組成を中心とした永久磁石の発展は,頂点を上りつめたことになっている。一方,Nd
15Fe
77B
8系永久磁石を超えるナノコンポジット磁石の概念が提案されている。このコンポジット化では,a-Fe相,或いはFe
3Bとのコンポジット化により,磁石の飽和磁化を高め,a-Fe相内での磁化回転を制御するため,ナノ結晶組織としてハード磁性相であるNd
2Fe
14Bとの間に,強い磁気結合を持たせるようにして,磁石を設計する必要がある。だが,急冷凝固プロセスとアモルファスの結晶化プロセスのナノ結晶組織制御が十分に行われていないため,磁気特性が芳しくない。本稿では,ナノコンポジット磁石の急冷凝固プロセスと結晶化プロセスの合理的指針を得るため,Nd
6Fe
79B
155において,Tiを3%添加し,アモルファス相,Nd
2Fe
14B相,Nd
2Fe
23B
3相,a-Fe相,Fe
3B相等のTTT線図を作成し,磁気特性との関係を検討した。この結果,Tiを添加することで,Nd
2Fe
23B
3相,Nd
2Fe
14B相,Fe
3B相の析出温度が上がり,新たに,4000Oeの領域が発生し,しかも,3000と2000Oeの領域が,大きくなることが示された。