文献

J-GLOBAL ID：200902289235293163   整理番号：09A0236201

カルボキシル基末端を有するポリアミドアミンデンドリマーとポリアクリル酸で調製した交互累積膜のpH安定性

pH-Stability of Layer-by-Layer Thin Films Composed of Carboxyl-Terminated Poly(amidoamine) Dendrimer and Poly(acrylic acid)

著者 (3件)： 冨田茂 (東北大学大学院薬学研究科) ,  佐藤勝彦 (東北大学大学院薬学研究科) ,  安斉順一 (東北大学大学院薬学研究科)
資料名： 高分子論文集  (Japanese Journal of Polymer Science and Technology)
巻： 66  号： 2  ページ： 75-78 (J-STAGE)  発行年： 2009年 
JST資料番号： G0122A  ISSN： 0386-2186  CODEN： KBRBA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 第3.5世代のカルボキシル末端ポリアミドアミンデンドリマー(PAMAM-COOH)とポリアクリル酸(PAA)とを用いてLBL薄膜(PAMAM-COOH-PAA累積膜)を調製し,そのpH応答挙動をPAMAM-COOH-PAA累積膜と比較検討した。この膜の水媒質中での安定性をpHの関数として評価した。PAMAM-COOH-PAA膜はpH2.0~4.5では安定であったが,pH1.5とpH5.0~7.0の溶液中で分解した。PAMAM-COOH-PAA膜のpH安定性を,PAAのカルボン酸残基の解離平衡に基づいて議論し,ポリメタクリル酸(PMA)ベースのLbL膜のpH安定性と比較した。PAMAM-COOH-PAA膜の安定性はPAMAM-COOH-PMA膜のものと異なっていた。この差を,カルボキシル基の解離状態の違い,即ち,PMAより強いPAAの酸性に基づくものとして合理的に説明した。

シソーラス用語： 薄膜成長 ,  *デンドリマ ,  *水素結合 ,  pH【水素イオン指数】 ,  安定性 ,  末端基 ,  ポリアミドアミン ,  ポリアクリル酸 ,  機能性高分子 ,  カルボキシ基
準シソーラス用語： カルボキシル基 ,  *LBL成長 ,  *LBL膜 ,  *pH安定性 ,  pH応答性高分子

分類 (2件)： 高分子固体の構造と形態学  (CG02022M) ,  有機化合物の薄膜  (BK14070L)

引用文献 (19件)：

• 1) G. Decher, Science, 277, 1232 (1997).
• 2) K. Ariga, J. P. Hill, and Q. Ji, Phys. Chem. Chem. Phys., 9, 2319 (2007).
• 3) Y. Lvov, K. Ariga, I. Ichinose, and T. Kunitake, J. Am. Chem. Soc., 117, 6117 (1995).
• 4) Y. Itoh, M. Matsusaki, T. Kida, and M. Akashi, Biomacromolecules, 7, 2715 (2006).
• 5) A. Kaschewsky, E. Wischerhoff, S. Denzinger, H. Ringsdorf, A. Delcorte, and P. Bertrand, Chem. Eur. J., 3, 34 (1997).

タイトルに関連する用語 (6件)： カルボキシル基末端 ,  ポリアミドアミンデンドリマー ,  ポリアクリル酸 ,  調製 ,  交互累積膜 ,  pH安定性