文献

J-GLOBAL ID：200902290127447063   整理番号：09A1196519

同調粘性マスダンパーの有効性の検証と弾塑性構造物への適用性

VERIFICATION ON EFFECTIVENESS OF A TUNED VISCOUS MASS DAMPER AND ITS APPLICABILITY TO NON-LINEAR STRUCTURAL SYSTEMS

著者 (5件)： 荒井達朗 (東北大 大学院工学研究科) ,  油川健樹 (東北大 大学院工学研究科) ,  五十子幸樹 (東北大 大学院工学研究科) ,  堀則男 (東北工大 工) ,  井上範夫 (東北大 大学院工学研究科)
資料名： 日本建築学会構造系論文集  (Journal of Structural and Construction Engineering (Transactions of AIJ))
号： 645  ページ： 1993-2002  発行年： 2009年11月30日 
JST資料番号： F0393B  ISSN： 1340-4202  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論では,ダッシュポット(粘性減衰要素)と等価質量体(慣性接続要素)を並列させた一自由度系同調粘性マスダンパ制振構造の振動特性について検討した。この検討の結果は以下の通り。1)変位最適制御を適用した同調粘性マスダンパの減衰特性は同じ付加減衰比の粘性ダンパおよび粘性マスダンパに優る。2)縮小模型実験により同調粘性マスダンパを用いた制震システムの有効性を確認した。3)同調粘性マスダンパの有効性は,本システムが主架構の初期剛性に対応する固有周期と同調して効率的なエネルギー吸収が行なえることによる。4)RC構造物を想定した一自由度弾塑性モデルに同調粘性マスダンパを適用した場合,主架構の塑性率が2~3の範囲で概ね適切な地震応答制御効果が得られた。

シソーラス用語： 弾塑性解析 ,  *非線形構造 ,  *防振 ,  *同調粘性マスダンパ ,  *パッシブ防振 ,  構造解析 ,  解析
準シソーラス用語： *ダンパ ,  *パッシブ制振

分類 (3件)： ラーメン  (HD03040D) ,  建築物の耐震,免震,制震,防振  (RB01035P) ,  構造動力学  (HD02000E)

引用文献 (20件)：

• 1) J.P.Den Hartog : Mechanical Vibrations, 4^thed., Dover, New York, 1985
• 2) McNamara : Tuned mass dampers for buildings, Journal of Structural Engineering, ASCE, 103, No.ST9, pp.1785-1798
• 3) 寺本隆幸, 木原硯美, 北村春幸, 木村晋一郎:ダイナミックダンパーを設置した塔状構造物の設計と振動実験(その1)設計及び解析, 第7回日本地震工学シンポジウム論文集, pp.1747-1752, 1986
• 4) 寺本隆幸, 木原硯美, 北村春幸, 速水浩:ダイナミックダンパーを設置した塔状構造物の設計と振動実験(その2)振動実験及び解析, 第7回日本地震工学シンポジウム論文集, pp.1753-1758, 1986
• 5) 松本喜代隆, 渡壁守正, 千葉脩, 岡本守:TMDによる既存鉄骨造建物の風振動対策(その1)TMDによる制振効果, 日本建築学会大会学術講演梗概集 D1(近畿), pp.281-282, 1996.9

タイトルに関連する用語 (5件)： 同調粘性マスダンパー ,  検証 ,  弾塑性 ,  構造物 ,  適用性