抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
モデル地すべりを用いて,地すべり斜長(L),地すべり層厚(D cos α),斜面勾配(α)および地下水位とc′-tanφ′図および地すべり推力の変化の関係を明らかにするとともに,すべり面平均強度定数(<span style=text-decoration:overline>A</span>(A=c′),<span style=text-decoration:overline>B</span>(B=φ′))の変動についても分析を行った。L,D cos α,αおよび地下水位のc′-tanφ′図に及ぼす影響をc′-tanφ′線のc′軸切片,tanφ′軸切片および傾き(β)の変化より捉えた。c′-tanφ′図に及ぼすLの影響は小さいこと,D cos αの影響はc′とβに顕著に現れ,tanφ′に対して小さいこと,αの影響はc′とtanφ′に顕著に現れ,βには変化が認められないことが定量的に示され,すべり面位置の確定の重要性がより明確に示された。地下水の影響は,tanφ′軸切片の増大として現れることが明らかになった。地下水面およびすべり面の位置のすべり面平均強度定数(<span style=text-decoration:overline>A</span>(A=c′),<span style=text-decoration:overline>B</span>(B=φ′))に及ぼす影響についての検討から,地下水位の1mの違いはLが小さく,αが急で,地下水位の高い地すべりにおいて<span style=text-decoration:overline>B</span>(B=φ′)に大きく影響した。また,すべり推力へ及ぼす影響の検討から,すべり面の位置の1mの違いは,LおよびD cos αが小さい地すべりにおいて大きく影響し,推力の変化率が15%にも達する可能性があることが分かった。(著者抄録)