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J-GLOBAL ID:200902290368207730   整理番号:08A0416642

高圧蒸気処理で製造した形状記憶による紙糸の伸張特性の向上

Improvement in the Stretching Property of Paper Yarn by Shape Memorization Produced with High-pressure Steam Treatment
著者 (4件):
資料名:
巻: 64  号:ページ: 74-78 (J-STAGE)  発行年: 2008年 
JST資料番号: F0278A  ISSN: 0037-9875  CODEN: SENGA5  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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紙糸の需要が繊維織物として増加しているのは,その軽量と低静電特性のためである。しかし,紙糸は容易にしわ寄り,その柔らかさと伸張特性は低い。そのため,紙糸の伸張特性を高圧蒸気法で向上することを試みた。高圧蒸気法はセルロース材料に形状記憶性を付与できるものである。見つけた最適条件は,0.28%アンモニア水溶液に浸した後の170°C×2分のスチーミングである。この処理で,強度が78%低下しながら,紙糸の撚り数の84%は保持できた。ビスコースレーヨンフィラメントと撚った紙糸では,120°C×2分のスチーミングで前処理なしでも,強度が85%低下しながら,紙糸の撚り数の94%は保持できた。最も望ましい伸張特性は10本紙糸の400r/mでのマルチツイスト後の高圧蒸気処理により得られた。X線回折およびCP/MAS 13C-NMRにより結晶度が2%増加し,セルロースミセル幅が高圧蒸気処理でずっと大きくなったことが判明した。マニラ麻セルロースのIβ型に富んだ結晶は高圧蒸気処理条件で安定であり,結晶型の転移は無いことが判った。しかし,結晶配向は高圧蒸気処理で少し向上した。永久形状記憶のメカニズムは結晶領域における水素結合の幾つかの再結合によって誘導されると考えられる。高圧蒸気処理はセルロース織物の形状記憶に有効であり,マルチツイスト紙糸製繊維の伸張特性を向上する方法である。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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繊維物理 
引用文献 (18件):
  • the cellulose society of Japan Edited. Serurosu no Jiten. 2000, 39
  • OHSHIMA, N. The 5th Asian Textile Conference, 1999. 1999, 1206
  • Publication of Japan Patent Applications, 2001-248027. 2001
  • ARAKAWA, H. Sen'i Gakkai Preprints. 2002, 57, 81
  • OHSHIMA, N. Sen'i Gakkaishi. 2003, 59, 83
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