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J-GLOBAL ID：200902290382944518   整理番号：08A0824767

北東部日本下の太平洋スラブの水和した海洋地殻に関するトモグラフィー的証拠:沈み込み帯での水輸送に対する意義

Tomographic evidence for hydrated oceanic crust of the Pacific slab beneath northeastern Japan: Implications for water transportation in subduction zones

著者 (3件)： TSUJI Yusuke (Res. Center for Prediction of Earthquakes and Volcanic Eruptions, Graduate School of Sci., Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  NAKAJIMA Junichi (Res. Center for Prediction of Earthquakes and Volcanic Eruptions, Graduate School of Sci., Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  HASEGAWA Akira (Res. Center for Prediction of Earthquakes and Volcanic Eruptions, Graduate School of Sci., Tohoku Univ., Sendai, JPN)
資料名： Geophysical Research Letters  (Geophysical Research Letters)
巻： 35  号： 14  ページ： L14308  発行年： 2008年07月19日 
JST資料番号： H0609B  ISSN： 0094-8276  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 二重差トモグラフィーにより,北東部日本下の太平洋スラブ周辺の詳しい地震波速度構造を推定した。スラブの最上部で,島弧に沿ってコヒーレントに,高度に水和した海洋地殻に対応する厚さ約10kmの顕著な低速度帯が図化された。これは深さ70~90kmで次第に消失し,そこでの強い脱水反応の生起が示唆された。これらの深さでのスラブ内地震の数は,スラブ内地震の生成機構として,脱水-脆化仮説を支持する。深さ70km以深のスラブ直上で図化された低速度帯は,スラブから排出された水を吸収してそれをスラブ沿いにより深部へと運ぶ含水層の反映と考えられる。これらの観測は,島弧火山活動の島弧沿い変動がスラブ上の含水層の発達の島弧沿い変動と関係している可能性を示唆する。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 東北地方 ,  太平洋プレート ,  スラブ ,  サブダクション ,  *沈み込み帯 ,  島弧 ,  *地殻構造 ,  上部マントル ,  *マントル構造 ,  海洋地殻 ,  水和 ,  S波【地震波】 ,  地震波速度 ,  速度構造 ,  *地震トモグラフィー ,  プレート

分類 (2件)： 地殻・上部マントルの構造・組成  (DC03090Z) ,  地震学一般  (DC03020A)

タイトルに関連する用語 (8件)： 日本 ,  太平洋スラブ ,  水和 ,  海洋地殻 ,  トモグラフィー ,  証拠 ,  沈み込み帯 ,  水輸送