抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ハードディスクへのアクセスはCPUの主記憶アクセスと比較してレイテンシが長いため,主記憶上のディスクキャッシュによる,ディスクアクセスのレイテンシの隠ぺいが広く行われている。サーバファームの自律管理等で,既存のサーバクラスタに予備サーバをダイナミックに追加する場合,動作開始直後の初期状態サーバは,ディスクキャッシュにデータが蓄積されておらず,定常状態の既存サーバに比べ処理能力が劣る。初期状態サーバに既存サーバと同一の負荷を課すると,サーバの能力以上の負荷が課せられるため,待ち行列長が急激に伸び,性能低下につながる。初期状態サーバへの過負荷による性能低下を避けるためには,負荷量の適切な制御が必要である。本論文では,動作開始直後の過渡状態のサーバ性能をモデル化し,多階層のデータを記憶するディスクキャッシュをもつサーバの応答時間の理論式を定式化した。Webサーバを用いた検証実験の結果,ディレクトリ・コンテンツの2階層のデータを記憶するキャッシュモデルにより得られた理論値が実験値と合うことを明らかにした。(著者抄録)