抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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青色防犯灯を採用している全国の自治体の実施状況と今後の課題について報告した。2005年5月に某TV局が紹介した英国グラスゴー市の採用による犯罪数の劇的低減という報道が契機となり,奈良県警察本部の勧めにより秋篠台自治会が採用した。背景には前年の11月に平郡町で発生した女児殺害事件で危機感の高まっていたことがあり,県内の設置総数は925灯と全国的に群を抜いている。この奈良の7地区を含めて静岡,広島,沖縄の合計10地区(設置総数1028灯)の聞き取り調査・照度測定・アンケート調査を行なった。路面実測照度は防犯灯推奨基準の3lxに至らぬが住民は肯定的に受け止めている。この他,内閣府の全国都市再生モデル事業,地方自治研究機構,社会安全研究財団などの団体の勧奨によって試験実施をしている箇所が石川県,鹿児島県,東京都,群馬県などにある。高知市,札幌市などでは市が直接的に取り組んでいる。単純に青色防犯灯を採用したがゆえに犯罪防止効果が出たように言われているが厳密な評価基準や今後のシステム的な防犯への取り組みも必要なことがわかった。