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J-GLOBAL ID:200902291837240707   整理番号:08A1133856

分子および形態学的解析に基づくハゼ科種Pterogobius elapoidesとPterogobius zonoleucusの太平洋および日本海個体群の進化

Evolution of Pacific Ocean and the Sea of Japan populations of the gobiid species, Pterogobius elapoides and Pterogobius zonoleucus, based on molecular and morphological analyses
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巻: 427  号: 1-2  ページ: 7-18  発行年: 2008年12月31日 
JST資料番号: E0701B  ISSN: 0378-1119  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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著者らは日本の沿岸の23カ所から両種の個体を採集し,CytBとND2の2つの遺伝子領域のミトコンドリアヌクレオチド配列を比較した。系統樹により,集めた125サンプルが3つのクレードに分けられることが分かった。即ち,太平洋P.elapoides(Pa-ela),日本海P.elapoides(SJ-ela),太平洋P.zonoleucus(Pa-zon),日本海P.zonoleucus(SJ-zon)である。これら4つの単系統クレードは極めて高いブートストラップ値によって支持された。Pa-elaとSJ-elaは単系統クレードを構成していたが,この2つのクレードはまたSJ-zonと一緒に単系統グループを形成していた(ブートストラップ値95%と97%)。著者らはPa-elaとSJ-ela間にいくつかの形態学的相違を観察した。1つは,Pa-elaには体に6本の黒い帯があるのに対してSJ-elaには7本の黒い帯があること,もう1つはSJ-elaは胸びれ線が21-24本に対してPa-elaは19-22本であった。また,形態学的特徴に基づいた主成分1と2に対するスコアの分散図から集団を大まかに分けることが出来た。さらに著者らは,Pa-zonとSJ-zon間の形態学的相違を初めて実証した。即ち,SJ-zonでは体に5本の明るい帯があるのに対してPa-zonには6本の明るい帯が見られた。また,後頭部に完全なU字形模様をつくる両目からの明るい帯が,Pa-zonでは55%,SJ-zonでは16%に見られた。しかしながら,P.zonoleucusの2つの集団間に計量形態の有意な差は見られなかった。2つのP.zonoleucus集団の分岐時期は2つのP.elapoides集団の分岐時期よりも早いと推定された。しかしながら,P.zonoleucusの2つの集団間の形態学的相違はP.elapoidesの2つの集団の相違よりも小さかった。形態学と分子的特徴間のこの明らかな不一致についての説明を進化の観点から示す。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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動物分類学  ,  進化論一般 

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