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J-GLOBAL ID：200902291854507156   整理番号：09A0112435

第四オニウム塩によって接触される環状スルフィドと環状エーテルの選択的な反応に基づく詳細に制御された構造を有する重合体類の新規な合成

Novel Synthesis of Polymers with Well-Defined Structures Based on Selective Reaction of Cyclic Sulfides and Cyclic Ethers Catalyzed by Quaternary Onium Salts

著者 (2件)： KAMEYAMA Atsushi (Dep. of Chemistry, Fac. of Engineering, Kanagawa Univ.) ,  NISHIKUBO Tadatomi (Dep. of Materials & Life Chemistry, Fac. of Engineering, Kanagawa Univ.)
資料名： Polymer Journal  (Polymer Journal)
巻： 41  号： 1  ページ： 1-15 (J-STAGE)  発行年： 2009年 
JST資料番号： F0612A  ISSN： 0032-3896  CODEN： POLJB8  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 詳細に制御された構造をもつポリマーの新規合成を,第四オニウム塩を用いるカルボン酸エステルまたは活性塩化物とチイランおよびオキシランの選択反応に基づいて開発した。(1)懸垂したクロロメチル基を有する新しい型の反応性高分子を種々の有機二塩化物との二官能チイランあるいはオキシランの重付加により合成した。(2)制御された分子量と狭い分子量分布を有するポリスルフィドを,イニシエーターとしてのカルボン酸誘導体と触媒としての第四オニウム塩による,各々の生長段階中でアシル基が伝播中心に移る,チイランの開環重合によって合成した。チイランの開環重合は,例えば星形高分子と環式のポリマーのような特異的形のポリマーの合成において優位性を持つ。(3)新規A-Bタイプ連鎖規則性共重合体を,γ-チオブチロラクトンとオキシランの,あるいは環状カルボン酸無水物とオキセタンの交互開環重合によって,合成した。(4)連鎖規則重合体を,前述の反応系におけるポリ(S-チオエステル)にチイランとオキシランの挿入を用いる新しい概念「ポリマー主鎖の変換」に基づいて首尾よく合成した。また,反応機構と反応系の優位性も論じる。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *開環反応 ,  *オニウム化合物 ,  カルボン酸エステル ,  クロロメチル化 ,  反応性高分子 ,  重付加 ,  分子量分布 ,  重合開始剤 ,  ジカルボン酸 ,  アシル基 ,  開環重合 ,  チオエステル ,  ポリエステル ,  硫黄複素環化合物 ,  環状エーテル ,  ポリチオエステル
準シソーラス用語： *アシル転移 ,  開始剤 ,  ジカルボン酸誘導体

分類 (1件)： 高分子固体の構造と形態学  (CG02022M)

物質索引 (3件)： チイラン ,  オキシラン ,  γ-チオブチロラクトン

引用文献 (66件)：

• NISHIKUBO, T. Synthesis and Reaction of Polymers. 1996, 4-119
• BAUEN, R. S. Epoxy Resin Chemistry. 1979
• JEDLINSKI, Z. Makromol. Chem. 1982, 183, 587
• NIELSON, L. C. Ed. Aziridines and Epoxides in Organic Synthesis. 2006, 229-269
• NISHIKUBO, T. Prog. Polym. Sci. 1993, 18, 963

タイトルに関連する用語 (5件)： 塩 ,  環状 ,  スルフィド ,  環状エーテル ,  重合体類