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J-GLOBAL ID：200902292126136083   整理番号：09A0260284

ボース凝縮相の有限温度理論

Theories of Interacting Bose Gases at Finite Temperatures

著者 (1件)： 北孝文 (北大 理)
資料名： 日本物理学会誌
巻： 64  号： 3  ページ： 170-178  発行年： 2009年03月05日 
JST資料番号： F0221A  ISSN： 0029-0181  CODEN： NBGSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 弱く相互作用するボース粒子系は,相転移も内包し,統計力学の基本的で興味深い研究対象である。この系に関しては,超流動⁴Heとの関連から,1947年のボゴリューボフ論文に始まる地道で精力的な理論研究が行われてきた。そして,1995年に原子気体でボース・アインシュタイン凝縮が実現されると,実験解析における標準モデルとしての地位を獲得し,一躍脚光を浴びている。しかし,その単純さにも関わらずこの系は非常に手ごわく,広く受け入れられた有限温度理論は未だに存在しない。本稿では,動的保存則とゴールドストーンの定理を同時に満たす新たな平均場理論を中心として,この問題の背景と最近の発展を解説し,今後の課題をまとめる。(著者抄録)

シソーラス用語： *Bose凝縮 ,  ボソン ,  *有限温度の場の理論 ,  相転移 ,  *超流動 ,  ヘリウム4 ,  規範モデル ,  *Goldstoneボソン ,  平均場近似 ,  集団励起 ,  密度 ,  保存則 ,  量子統計力学
準シソーラス用語： Bose-Einstein凝縮 ,  Hartree-Fock-Bogoliubov理論 ,  動的保存則 ,  標準モデル ,  密度ゆらぎ

分類 (3件)： 統計力学一般,多体問題  (BA08010Q) ,  場の理論一般  (BF01021K) ,  液体ヘリウム  (BL07020B)

引用文献 (57件)：

• ランダウ. 統計物理学. 1980
• 上田正仁. 日本物理学会誌. 1998, 53, 663
• PETHICK, C. J. Bose-Einstein Condensation in Dilute Gases. 2001
• LEGGETT, A. J. Rev. Mod. Phys. 2001, 73, 307
• LEGGETT, A. J. Rev. Mod. Phys. 2003, 75, 1083(E)

タイトルに関連する用語 (3件)： 凝縮相 ,  有限温度 ,  理論