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J-GLOBAL ID：200902293267319919   整理番号：09A0760834

含鉄条件が支配した新原生代後期の深層海洋化学環境

Ferruginous Conditions Dominated Later Neoproterozoic Deep-Water Chemistry

著者 (7件)： CANFIELD Donald E. (Univ. Southern Denmark, Odense, DNK) ,  POULTON Simon W. (Newcastle Univ., Newcastle upon Tyne, GBR) ,  KNOLL Andrew H. (Harvard Univ., MA, USA) ,  NARBONNE Guy M. (Queen’s Univ., Ontario, CAN) ,  ROSS Gerry (Kupa’a Farm, HI, USA) ,  GOLDBERG Tatiana (Newcastle Univ., Newcastle upon Tyne, GBR) ,  STRAUSS Harald (Univ. Muenster, Muenster, DEU)
資料名： Science  (Science)
巻： 321  号： 5891  ページ： 949-952  発行年： 2008年08月15日 
JST資料番号： E0078A  ISSN： 0036-8075  CODEN： SCIEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 世界各地の保存の良い新原生代から古生代最初期の堆積岩(約8.5~5.3億年前の34地質体から700以上の試料)で鉄の抽出・分析をした。鉄の元素形態を生物化学的に反応性があるものと無いものに区分し,海水柱の酸化還元化学作用を評価した。地球表面の化学環境は,初期の無酸素状態から今日の酸化的状態まで進化したが,海の深層(混合層より下位)では新原生代後期を通して,無酸素状態が広範囲に存在し,時々硫化的となり,主にFe²⁺が増大していた。これらの鉄分を含む状況は,10億年以上を経て18億年前の鉄の豊富な海洋化学環境に復帰したことを示す。この間,浅海では酸化的状態であった。この状況はカンブリア紀初期にも継続しており,全球凍結に伴う短期的な現象ではないことも示している。全球的な変化とともに,エディアカラ紀には,深層にも酸化的状況が存在する一方,無酸素状態も認められるなど地域的な変異も示唆され,今後の解決すべき課題である。

シソーラス用語： *原生代 ,  *海洋環境 ,  古生代 ,  好気性 ,  生物進化 ,  *鉄 ,  地球環境 ,  酸化還元反応
準シソーラス用語： *新原生代 ,  全球凍結 ,  有酸素性

分類 (2件)： 先カンブリア時代  (DE02020Z) ,  古生代  (DE03020G)

タイトルに関連する用語 (5件)： 支配 ,  新原生代 ,  深層海洋 ,  化学 ,  環境