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J-GLOBAL ID:200902293438226639   整理番号:08A0226542

T型Ca2+チャンネル遮断薬は,L型Ca2+チャンネル遮断薬と同様に,カルシニューリン-NFAT3活性化阻害により心臓細胞肥大を防止する

T-type Ca2+ channel blockers prevent cardiac cell hypertrophy through an inhibition of calcineurin-NFAT3 activation as well as L-type Ca2+ channel blockers
著者 (12件):
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巻: 82  号: 11-12  ページ: 554-560  発行年: 2008年03月12日 
JST資料番号: B0699B  ISSN: 0024-3205  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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T型Ca2+チャンネル(TCC)は培養心筋細胞で心臓細胞成長と増殖に関与する。基礎の分子機構はよく分かっていない。本試験でL型Ca2+チャンネル(LCC)と比較して心臓肥大における細胞情報伝達でのTCCの役割を検討した。新生マウス心室から分離した心筋細胞を安定化するまで培養した。細胞肥大は胎児ウシ血清(FBS)除去後,1%FBS再投与により誘発した。対照では細胞表面積はFBS刺激により852±73μm2から2153±131μm2に増加した。T型Ca2+電流(ICaT)は用量に依存してクルトキシン(KT)とエホニジピン(ED)で阻害され,ホールセル電圧固定法でIC50は0.07μM,3.2μMであった。他方ICaTを90%以上阻害する1μM KTは,L型Ca2+電流(ICaL)に影響がなかった。10μM EDはICaT遮断能力もICaL遮断能力もあった。3μMニソルジピン(ND)はICaLを80%以上抑制した。対照で観察されたFBSの再投与後の細胞表面積増加は1μM KTの存在下で有意に減少し,10μM EDの存在下,3μM NDの存在下で実際に消失した。肥大は対照でBNP mRNAの316±3.6%増加に関連し,この増加は1μMKT の存在下で同様に減少し,10μM EDの存在下,3μM NDの存在下でほぼ消失した。免疫標識でFBSに反応する核へのT細胞活性化核因子(NFAT3)の転座がND同様にKT又はEDで著しく阻害された。カルシニューリンホスファターゼ活性はFBSにより2.2倍にアップレギュレートされたが,KT,ED,NDはこのアップレギュレーションを低下させた(KT,ED,NDでそれぞれ1.7倍,0.8倍,0.7倍)。これらの結果はTCCを経由する心筋細胞へのCa2+侵入の遮断はLCCを経由するのと同様に肥大につながる病態生理学的シグナル伝達経路を遮断すると考えられることを示唆する。機構は核への転座を防止するカルシニューリンが介在するNFAT3活性化の阻害と思われる。Copyright 2008 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (1件):
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心臓作用薬の基礎研究 

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