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J-GLOBAL ID:200902293824204240   整理番号:09A1053101

日本の雄勝湾におけるウニグレージングと水流条件との関連したUndaria pinnatifidaの生息地消失及び修復努力

Undaria pinnatifida Habitat Loss in Relation to Sea Urchin Grazing and Water Flow Conditions, and Their Restoration Effort in Ogatsu Bay, Japan
著者 (5件):
資料名:
巻:号:ページ: 201-213 (J-STAGE)  発行年: 2009年 
JST資料番号: U0066A  ISSN: 1348-2165  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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雄勝湾におけるワカメ(Undaria pinnatifida)の生息地消失の機構を検討した。試験中の湾外の波高は1mから2mであった。水流速(14.5±3.4cm/s)の大きな湾の外側ではU. pinnatifidaは密に成長し,ウニは少なかった。しかしながら,流速の小さい湾外のある地域では(7.8±2.3cm/s),U. pinnatifidaの分布は少なく,ウニの集団が見られた。対照的に,流速が2.4から4.6cm/sの湾内ではウニの生息密度は大きく,U. pinnatifida床は消失した。これらの結果は,湾外の大きな水流速がウニによるグレージングを防止していることを示している。湾内のU. pinnatifidaの消失は静かな,水流速の小さい条件におけるウニの捕食圧によると思われた。湾内の裸地においてウニによるグレージング【食性】圧の影響を低減することを目的としてU. pinnatifidaの回復を試みた。人工ブイによる礁を考案して海底からの脱離によるウニの移動を防止し,U. pinnatifida及びその他の非外皮性の藻類を回収した。生殖成熟期間後の枯死によって,部分的に移植されたU. pinnatifidaの損失は見られたが,Saccharina japonicaその他の藻類は,ブイによる係留礁を用いたウニによる移動の防止によって自然にリクルートされ,増加した。対照的に,裸地におけるコミュニティは海底に定着し,湾内のウニの移動を可能にした。全体として,人工ブイによる礁を用いた回復の試みによって,理想的ではないにしてもウニのグレージング圧の低減によって,ウニに優占された大型藻類の生息地の回復が可能になった。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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生態系  ,  異種生物間相互作用 
引用文献 (26件):
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  • Deny, M. W. (1988) Biology and the mechanics of the wave - swept environment. Princeton University Press, U.K., pp. 6 -175.
  • Fujita, D., Arai, S., Murase, N., Tanaka, J., Watanabe, T., Shozen, K., Matsumura, W., Hasegawa, K., Chimura, T., Sasaki, M. and Matsui, K. (2003) Vertical distribution, productive structure and epifauna of Sargassum forests in the vicinity of Abugashima Island, Himi, Toyama Bay., Bull. Toyama Pref. Res. Inst., No.14, 43 - 60.
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