文献
J-GLOBAL ID:200902293931465502   整理番号:08A0838332

重フェルミオン系β-YbAlB4の超伝導性と量子臨界性

Superconductivity and quantum criticality in the heavy-fermion system β-YbAlB4
著者 (15件):
資料名:
巻:号:ページ: 603-607  発行年: 2008年08月 
JST資料番号: W2060A  ISSN: 1745-2473  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
超伝導において,電子のペアリングは,BCS理論で提唱された電子・フォノン相互作用ではなく,磁気相互作用によって発生する場合がある。この磁気誘導型超伝導では,セリウム(Ce)系とイッテルビウム(Yb)系重フェルミオン化合物では著しく挙動が異なる。これまで,イッテルビウム系の重フェルミオン超伝導が実証されていない。本稿では,Yb系重フェルミオン系(β-YbAlB4)における超伝導について調査した。まず,このβ-YbAlB4のdc磁気依存性と面内抵抗の温度依存性を測定した。この結果,他の重フェルミオン化合物と比較して,この面内抵抗は,温度の二乗によって特徴付けられるフェルミ液体(FL)型を示さなかった(非FL状態)。更に,温度が80mKまで低下すると,超伝導を示した。また,この面内抵抗の温度依存性に印加磁場が及ぼす影響からは,印加磁場によってFL状態が急速に回復することも示された。次に,このβ-YbAlB4において得られた知見と過去の報告におけるYbRh2Si2の結果とを比較した。この結果,強磁性スピン揺らぎと反強誘電性スピン揺らぎの緩和が存在することと,β-YbAlB4は,YbRh2Si2よりも到達しやすい電子ペアリング・エネルギー・スケールを有することが示唆された。最後に,本調査から,化学ドーピングを施さずに,ゼロ印加磁場常圧下でβ-YbAlB4の非FL状態を観測したことと,セリウム系化合物と同様,β-YbAlB4のペアリング機構は,磁気相互作用に基づくものであることも実証された。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
金属系超伝導体の物性 
タイトルに関連する用語 (2件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る