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J-GLOBAL ID:200902294430155160   整理番号:08A0180348

マルチフェロイック磁気電気化合物 歴史的展望,現状および将来方向

Multiferroic magnetoelectric composites: Historical perspective, status, and future directions
著者 (5件):
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巻: 103  号:ページ: 031101  発行年: 2008年02月01日 
JST資料番号: C0266A  ISSN: 0021-8979  CODEN: JAPIAU  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
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強誘電性と強磁性を同時に示すマルチフェロイック磁気電気物質の研究は,最近,新しい多機能デバイスへの科学的興味と工学的期待から急激に増している。マルチフェロイック単相化合物は天然には稀にしかなく,実用上それらの磁気電気応答はかなり弱いか,またはあまりに低い温度でしか生じない。対照的に,強誘電性とフェリ-/強磁性の両相を含むマルチフェロイック化合物は,概して室温以上において巨大な磁気電気結合を生じるので工学的応用が可能となる。本レビューは,マルチフェロイック磁気電気化合物が1972年に出現して以来の簡単な歴史的展望で始まっている。この化合物の磁気電気効果は磁気歪みおよびピエゾ電気物質の積の性質として生まれた。電気分極はdcバイアス磁場において振動する弱いac磁場により誘起され,また電場を印加することで磁気分極が現れる。これまでに以下の3種のバルク磁気電気化合物について研究がなされている,(a)フェライトおよびピエゾ電気セラミックス(例えば,チタン酸ジルコン酸鉛),(b)磁性金属/合金(例えば,ターフェノル-Dとメットグラス)およびピエゾ電気セラミックス,そして(c)ターフェノル-D,またピエゾ電気セラミックスおよびポリマー。磁気歪み相とピエゾ電気相の間の弾性結合相互作用はこれらの磁気電気複合体に巨大磁気電気応答をもたらす。例えば,メットグラス/チタン酸ジルコン酸鉛ファイバー積層体は最も高い磁気電気係数を示し,共鳴の近傍で単相化合物の大きさを何桁も超える102V/cm Oeという高い磁気電気電圧係数に達している。マイクロ電子デバイスのチップ上集積が動機となり,最近,強誘電および強磁性酸化物のナノ構造複合体が基板上に膜の形で堆積されている。バルク複合体の場合と同様に,ナノ構造体における磁気電気効果もナノサイズ強誘電酸化物と強磁性酸化物の間の結合相互作用に起因する。高品質のナノ構造複合体を利用すれば,エピタキシャル歪み,化学の原子レベル技術,それに界面結合を通して特性を設計することが容易になる。応用面からは,マイクロ波デバイス,センサー,変換器,そして混成記録再生デバイスが磁気電気複合体の工学応用として考えられる。本レビューは,マルチフェロイック磁気電気複合体の領域における魅力的な将来の可能性と科学的挑戦に対する展望で結んでいる。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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電気材料一般  ,  磁性一般  ,  圧電気,焦電気,エレクトレット 
タイトルに関連する用語 (5件):
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