抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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オペラ劇場の概念を明確化するため,現代のイタリアに限定してその問題に応えるのが本稿の目的で,同地の現代のオペラ劇場の枠組みを,該当する劇場の特性と併せて明らかにした。検証分析の過程で明らかになったのは,オペラを上演する劇場群におけるフォンダツィオーネ・リリカFondazione Lirica(以下FL)と,テアトロ・ディ・トラデイツィオーネTeatrodi Tradizione(以下TT),その他,という階層の存在である。この階層性と補完性により特色付けられるFL,TTのカテゴリーを踏まえると,オペラ劇場の枠組みとしては二つ示される。一つはFLの劇場のみを含むもの,そしてもう一つはFLとTT双方を合わせた劇場群によるもの,である。その二つの枠組みは,基本となる上演ジャンルがオペラ,バレエ,コンサートであるか否か,そして,「そこにオペラを制作し上演するための組織があるかどうか」の解釈の違いによって導かれる。