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J-GLOBAL ID：200902295289631749   整理番号：09A0720398

金融市場に見る排出量取引の現状と問題点

著者 (1件)： 野村佐智代 (埼玉学園大 経営)
資料名： 埼玉学園大学紀要 経営学部篇  (Bulletin of Saitama Gakuen University. Faculty of Management)
号： 8  ページ： 69-80  発行年： 2008年12月 
JST資料番号： L5802A  ISSN： 1347-0523  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 気候変動対策の一環として,市場原理を利用した排出量取引が注目を集めている。世界規模での排出量取引実施の広がりに関連して,金融市場における今後の変化を考察した。ひとつの問題は,これが投機の対象になるのではないかという懸念である。これについては,排出量は会計処理上,資産として取り扱われるが,実体がなく,政府の規制に基づく商品であり,不良債権となる可能性は小さい。また,企業は排出量が市場で買えるため,削減を怠り,温室効果ガスは削減されないのではないか,という懸念に対しては,EU-ETSで採用されたキャップアンドトレード方式のように,あらかじめ排出枠を設定し,削減にキャップをかければ総量として減ることになる。

シソーラス用語： 市場 ,  取引 ,  気候変動 ,  原理 ,  企業行動 ,  *温室効果ガス ,  地球温暖化
準シソーラス用語： キャップアンドトレード ,  *金融市場 ,  市場原理 ,  投機 ,  *排出量取引 ,  不良債権

分類 (2件)： 環境問題  (SA01020V) ,  経営工学一般  (KA01010C)

タイトルに関連する用語 (4件)： 金融市場 ,  排出量取引 ,  現状 ,  問題点