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J-GLOBAL ID：200902295330936551   整理番号：09A0057967

塩害により劣化したRC床版の疲労耐久性に関する検討

著者 (3件)： 子田康弘 (日本大 工) ,  斎藤卓也 (日本大 大学院工学研究科) ,  岩城一郎 (日本大 工)
資料名： コンクリート構造物の補修,補強,アップグレード論文報告集  (Proceedings of the Concrete Structure Scenarios, JSMS)
巻： 8  ページ： 399-404  発行年： 2008年10月31日 
JST資料番号： L6941A  ISSN： 1346-7492  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 塩害を受けたRC床版の疲労耐久性についての初期的な検討を行なった。まずコンクリート打ち込み時に塩化ナトリウムを添加したRC床版供試体を作製し,塩害による劣化度を自然電位による非破壊試験,目視による劣化分布の確認,コンクリートの塩化物イオン濃度分布の測定によって調査した。次に塩害を受けたRC床版の輪荷重走行試験を実施し,疲労荷重作用下におけるRC床版供試体の変形性状や疲労破壊に至る走行回数を健全な供試体との比較によって検討した。この結果,以下のようなことが分かった。1)コンクリート打ち込み時に塩化物を添加した供試体は早い段階から塩害が促進し,腐食ひび割れが顕著に現れる。2)塩害劣化した供試体に対する輪荷重試験の結果から,腐食ひび割れによって剛性が低下する,腐食ひび割れから派生し疲労ひび割れが増長する。3)ひび割れの増加に伴う活荷重たわみの増加傾向は劣化の有無に関わらずほぼ同様である。

シソーラス用語： *塩害 ,  *スラブ ,  走行試験 ,  腐食割れ ,  動荷重 ,  *劣化 ,  *耐久性 ,  塩化ナトリウム ,  非破壊検査 ,  アニオン ,  イオン ,  濃度分布 ,  疲れ荷重 ,  塩化物イオン ,  *鉄筋コンクリート床版 ,  輪荷重走行試験 ,  *疲れ耐久性
準シソーラス用語： 活荷重 ,  疲労荷重 ,  *疲労耐久性 ,  非破壊試験 ,  腐食亀裂

分類 (1件)： コンクリート構造  (RA04030A)

引用文献 (8件)：

• 松井繁之: 床版研究の変遷と輪荷重走行試験機の役割, 第五回道路橋床版シンポジウム講演論文集, pp. 1-12, 2007.
• 土木学会: コンクリート技術シリーズNo.71材料劣化が生じたコンクリート構造物の構造性能, 2006. 9
• 阿部忠, 木田哲量, 澤野利章, 水口和彦, 近藤崇: 走行振動試験装置の性能検証に関わるRCはりの走行実験研究, 日本大学生産工学部研究報告, 第34巻第2号, pp. 1-10, 2001.
• 庄中憲, 大西弘志, 横山広, 関口幹夫, 堀川都志雄: 道路橋RC床版の疲労耐久性を評価するための試験方法について, 第三回道路橋床版シンポジウム講演論文集, pp. 17-24, 2003. 6
• 小林一輔: コンクリートの炭酸化に関する研究, 土木学会論文集, No.433/V-15, pp. 1-14, 1991.

タイトルに関連する用語 (3件)： 塩害 ,  RC床版 ,  疲労耐久性