抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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金属材料はその用途によって微生物による腐食を受けることが知られているが,その一方で金属の持つ抗菌性が注目されている。本稿では,金属の持つ抗菌性に焦点を当てて解説した。初めに,金属の抗菌効果を評価する試験方法について示した。既存の方法としては,フィルム密着法,滴下法およびシェイク法があり,JISでは,フィルム密着法が採用されている。フィルム密着法で評価した結果を示し,Cu,Ag,Co,Al,Ni,Zn,Pd,MoおよびWに抗菌作用があることが明らかとなった。逆に,Si,Ti,Cr,Mn,Sn,Taには抗菌効果が無いことも分かった。菌の種類による抗菌効果の有無も分かった。抗菌効果のある金属元素を含有させたステンレス鋼に,細菌の繁殖によって生じる生物膜(バイオフィルム)が形成しないことも示した。