抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ブロードバンド回線の普及と多種多様なアプリケーションによる情報量の急激な増加に伴い,世界中で伝送網の大容量化が喫緊の課題となっている。この方向の研究として光のQAMやOFDMが近年注目を浴びている。これらの技術はすでに無線の分野において成熟した技術であるが,最近ではこれらの方式を光に応用し,光の位相をマイクロ波のように使いこなす新たなコヒーレント伝送技術が盛んに研究されるようになってきている。本稿ではこれらの新しい光通信基盤技術について紹介した。次世代の光通信技術として,高速化および高周波数利用効率化に向けた各種伝送技術について紹介した。前者についてはDQPSKを用いた1波長あたり100Gbit/sのシステムがすでに実用化に向けた段階にあり,さらにWDMにより20Tbit/sを上回る大容量伝送が実現されている。後者については,無線で開発されてきた周波数利用効率の良い変調方式が光通信に応用され始め,128値のQAMにより10bit/s/Hzという高い周波数利用効率が実現されている。また,コヒーレント多値伝送を用いれば高速システムを低速のデバイスで実現できることになり,例えば160Gbit/sの伝送も低速のシンボルレートで多値度を上げることにより実現できる可能性がある。