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J-GLOBAL ID：200902296073956089   整理番号：09A1282753

ハシボソガラスの鳴き声のスペクトログラム解析,および検知

Spectrographic Analysis of Carrion Crow Calls and Their Detection

著者 (2件)： 澁谷尚志 (岐阜大学大学院 工学研究科 応用情報学専攻) ,  横田康成 (岐阜大学工学部応用情報学科)
資料名： 電気学会論文誌 C  (IEEJ Transactions on Electronics, Information and Systems)
巻： 129  号： 12  ページ： 2144-2151 (J-STAGE)  発行年： 2009年 
JST資料番号： S0810A  ISSN： 0385-4221  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： カラスの鳴き声を検知できれば,生態・行動調査,あるいは直接的追い払いなどに役立つ。人の声に近いので音声認識手法を適用しやすいハシブトガラスよりも,より検知が困難なハシボソガラスの鳴き声を,それ以外の音(鳥獣の鳴き声,人の声,自動車のエンジン音等)と区別して検出する手法を提案した。異なる時刻に生じた音を区別するもので,同時刻に発声した音の音源分離ではない。鳴き声のテンプレートの作成に際し,ARモデルにより得られたパワースペクトルを平滑化スプラインにより時間方向に平滑化補間することにより,背景雑音の存在に強いスペクトログラム推定法を導入した。検出性能を最大にするテンプレート数は,おおよそ5個であることを示し,提案法における検出性能を評価した結果,検出率95%,90%を達成する際の誤検出率は,それぞれ約1.66%,0.90%となることを示した。

シソーラス用語： *スペクトル解析 ,  ホルマント ,  *音声分析 ,  *カラス科 ,  音声信号 ,  信号検出 ,  音声 ,  音環境 ,  自己回帰モデル ,  パワースペクトル ,  平滑化 ,  スプライン関数
準シソーラス用語： スペクトログラム ,  *ハシボソガラス ,  鳴声 ,  ARモデル

分類 (2件)： パターン認識  (JE07000S) ,  信号理論  (ND02020G)

引用文献 (22件)：

• (1) 農林水産省生産局:「野生鳥獣による農作物被害状況(平成19年度)」,http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_zyokyo/h19/pdf/ref_data01.pdf 2008.12.01参照
• (2) K. Haneda and Y. Iida: “Life history of eastern Carrion-Crow (Corvus Corone Orientalis) I: Breeding Season (I)”, Japanese Journal of Ecology, Vol. 16, No. 3, pp. 97-105 (1966-6) (in Japanese)
• 羽田健三・飯田洋一:「ハシボソガラスの生活史に関する研究I:繁殖期(第I報)」,日本生態学会誌,Vol. 16, No. 3, pp. 97-105 (1966-6)
• (3) 北崎紀子・谷田 創:「農場におけるハシボソガラスおよびハシブトガラスの盗食行動に関する研究:濃厚飼料に対するカラスの盗食」,日本家畜管理研究会誌,Vol. 32, pp. 14-15 (1996-3)
• (4) N. Tsukahara, M. Aoyama, and S. Sugita: “Sexual differences in the vocalizations and the vocal organs of the Jungle Crow Corvus macrorhynchos”, Japanese Journal of Ornithology, Vol. 55, No. 1, pp. 7-17 (2006-6) (in Japanese)

タイトルに関連する用語 (4件)： ハシボソガラス ,  鳴き声 ,  スペクトログラム ,  解析