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J-GLOBAL ID：200902296309479325   整理番号：08A0447672

磁気粘性流体ダンパーを用いた免震建物の応答制御手法の検討及び提案

A STUDY ON CONTROL METHOD BY MAGNETO RHEOLOGICAL FLUID DAMPER IN BASE ISOLATED STRUCTURES

著者 (3件)： 佐上瑶子 (東北大 大学院) ,  堀則男 (東北大 大学院) ,  井上範夫 (東北大 大学院)
資料名： 日本建築学会構造系論文集  (Journal of Structural and Construction Engineering (Transactions of AIJ))
号： 627  ページ： 709-716  発行年： 2008年05月30日 
JST資料番号： F0393B  ISSN： 1340-4202  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 多層免震建物に磁気粘性流体ダンパーを設置し,免震層変形抑制及び上層加速度の増大を防ぐことを目的として,免震層変形のみで制御が可能な簡便な制御を提案し,制御の比較検討を行った。免震階のみの応答情報に基づいた最適制御について検討し,全層の応答情報を必要とする最適制御の応答性状との比較検討を行った。その結果,建物の層間変形,RMS(二乗和平均平方値)応答加速度及びダンパー履歴形状でほぼ同様の性状を示し,全層の値を用いずに免震階の情報のみで同程度の応答低減効果を得られることが分かった。EF(エネルギー関数)制御をふまえ,免震階変形のみを用いた制御を提案した。この手法によれば,全層の応答情報を用いる最適制御に比べ3割程度小さいダンパー力で,免震層変形を同程度に抑制し,さらに加速度の低減に効果を示した。

シソーラス用語： *免震構造 ,  磁性流体 ,  多層構造 ,  最適制御 ,  平均値 ,  剪断変形 ,  加速度 ,  関数 ,  解析モデル ,  固有モード ,  重みづけ ,  ヒステリシス ,  モーメント ,  *建築物 ,  応答加速度 ,  層間変形 ,  転倒モーメント
準シソーラス用語： *ダンパ ,  RMS ,  エネルギー関数 ,  磁気粘性流体

分類 (1件)： 建築物の耐震,免震,制震,防振  (RB01035P)

引用文献 (20件)：

• (社) 日本建築学会. 海溝型巨大地震による長周期地震動と土木・建築構造物の耐震性向上に関する共同提言. 2006
• 篠崎洋三. 可変構造セミアクティブ免震システムの開発と適用, その1-その6. 日本建築学会大会学術講演梗概集B2, 2005. 9. 2005, 723-734
• 佐藤栄児. 超磁歪アクチュエータ駆動の油圧システムを用いた可変摩擦ダンパによるセミアクティブ免震構造の研究. 日本建築学会大会学術講演梗概集B2, 2006. 9. 2006, 637-638
• 仁田佳宏. 絶対加速度情報を用いた可変スリップダンパによるセミアクティブ制御. 日本建築学会構造系論文集. 2002, 558, 85-91
• 樋渡健. 最適レギュレーター理論を用いたMRダンパーによるセミアクティブ免震. 日本建築学会構造系論文集. 2003, 567, 47-54

タイトルに関連する用語 (5件)： 磁気粘性流体ダンパー ,  免震建物 ,  応答 ,  制御手法 ,  提案