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J-GLOBAL ID:200902296400062879   整理番号:08A0456365

C型肝炎ウイルス NS5A蛋白質は非受容体蛋白質チロシンキナーゼ Sykと相互作用し,これを負に制御する

Hepatitis C virus NS5A protein interacts with and negatively regulates the non-receptor protein tyrosine kinase Syk
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巻: 89  号:ページ: 1231-1242  発行年: 2008年05月 
JST資料番号: B0945A  ISSN: 0022-1317  CODEN: JGVIAY  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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乳癌で強力な腫瘍抑制因子として機能することが報告されているSykのin vivo発現に対して,C型肝炎ウイルス(HCV)感染の与える影響を調べた。免疫組織化学的解析で正常な肝細胞では細胞質に散在して存在する内在性SykがHCV感染肝細胞では細胞膜近くにパッチ状に局在していること,免疫沈降解析と欠失変異解析でHCV NS5AはSykと強く相互作用し,NS5AのN末端部(aa1-175)がSykとの物理的結合に関与すること,そしてin vitroでのキナーゼ解析でNS5AはSykの酵素活性を阻止し,N末端175残基と共に中央部(aa237-302)がSyk阻止に必要であることが分かった。更に,ホスフォリパーゼC-γ1のSyk仲介リン酸化もNS5Aによってダウンレギュレートされた。NS5AとSykとの相互作用はHCV RNAレプリコンを宿すか又はHCV感染Huh-7.5細胞でも検出された。以上の結果はNS5AがSykと相互作用し,その結果そのキナーゼ活性を負に制御することを証明した。NS5AはSykキナーゼ活性の抑制を通して肝細胞の癌化に関与すると思われる。
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ウイルスの生理一般 
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