抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,乾燥ベントナイトと膨潤ベントナイトに関するCTの再構成画像に対する雑音のフィルタリングを検討し,その結果から粒子サイズの統計情報を求める手法を開発するとともに,膨潤による粒子の構造の変化について考察した。測定試料には,グラッシーカーボンチューブにベントナイトと参照用のガラスビーズを封入したものを用いた。この試料を二つ用意し,一方は二週間強の蒸留水による膨潤を行った。雑音除去後の画像から二次元の粒子の境界を決定した。その閾値はベントナイトの固相とその他の相の二相状態と仮定し,乾燥状態時の固相の占める体積比が全ピクセル中の固相に相当するピクセル数が占める割合と一致するように選んだ。個々の粒子の境界からは,粒子の占める面積,短径,長径,平均粒径等が求められる。乾燥試料と膨潤試料について,全CTスライス(256枚)から求めた平均粒径分布を本文に示した。乾燥状態の分布と比較すると,100μm程度の粒子が減り50μm程度の粒子の増加(約10%)が見られ,膨潤により,ゲル化するのみではなく,一部のモンモリロナイト粒子はその層間に水が入り込み分裂したと考えられる。