抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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超臨界発泡技術を用いた微細発泡射出成形品の内部発泡状態を解明するため,成形中の型内圧力状態を把握し,成形品断面気泡分布の定量化を行った。樹脂に耐衝撃性ポリスチレンを,発泡剤に窒素を用いた。発泡射出成形品の気泡分布に基づいた内部発泡構造を抽出し,成形品各位置における層構造の変化を観察し,次の結論を得た。成形品の表面にはシルバーストリークの痕跡を留めたスキン層(1)が,その内側にはセルがないスキン層(2)が,その内側にはセルが生成されたコア層があり,成形品の位置や成形条件の違いに応じて,層構造と層厚みが変化した。ゲート付近から末端部に向かうに伴って,発泡領域が狭くなり,スキン層と発泡層の界面に沿ってセル径の大きなコア層(1)(セル径>150μm)があり,その内側のコア層(2)(セル径<50μm)の割合が高くなり,逆に中央部のコア層(3)(セル径>50μm)の割合が低くなった。射出率の増加に伴い,スキン層(2)の割合が減少した。