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J-GLOBAL ID：200902298782220110   整理番号：08A1098402

非関連型のDrucker-Prager弾塑性体の漸近解を使用した最大摩擦せん断応力破壊基準によるせん断破壊の考察

著者 (2件)： 新保泰輝 (金沢大 大学院自然科学研究科) ,  矢富盟祥 (金沢大 大学院自然科学研究科)
資料名： 応用力学論文集  (Journal of Applied Mechanics JSCE)
巻： 11  ページ： 319-330  発行年： 2008年08月25日 
JST資料番号： L3686A  ISSN： 1345-9139  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 当論文は,特に,圧縮荷重下にある岩盤や地盤材料内の初期き裂と同方向に直進進展する,せん断型の破壊のき裂進展メカニズムを考究することを目的とした。通常これらの材料は,側圧の大小や初期斜めき裂の有無により,縦割れ破壊,せん断破壊,ウイングき裂などの破壊形態を示す。この内せん断破壊については,地滑りや地震の主要因である活断層の滑り現象に密接に関連した極めて重要な破壊形態であるにもかかわらず,その破壊基準に関しては未解決である。ここではまず,せん断変形による体積変化を示すダイレイタイシー係数と内部摩擦係数とが独立な非関連流れ則に従う,線形硬化するDrucker-Prager弾性体の,モードII型の静止き裂先端近傍応力場の漸近解第一項である特異応力場を求めた。次いで,第二項である均一圧縮応力項と足し合わせた応力場を用いて,非関連モデルのせん断型破壊への影響を考察した。

シソーラス用語： *弾塑性 ,  *土木材料 ,  圧縮荷重 ,  岩盤 ,  *漸近解 ,  摩擦 ,  剪断応力 ,  破壊 ,  判定基準 ,  *剪断破壊 ,  破壊モード ,  亀裂先端 ,  応力場 ,  構成方程式 ,  独立性 ,  ダイラタンシー ,  内部摩擦角 ,  釣合方程式 ,  境界条件 ,  J積分 ,  応力経路 ,  応力拡大係数 ,  主応力 ,  応力分布 ,  摩擦係数 ,  膨張係数 ,  *機械的性質
準シソーラス用語： Drucker-Prager弾塑性体 ,  非関連型

分類 (2件)： その他の材料  (HC04050S) ,  土の圧縮,圧密,せん断,地盤沈下  (RA03050P)

引用文献 (11件)：

• 1) S. N. Nasser, and H. Horii: Compression-induced nonplanar crack extension with application to splitting, exfoliation, and rockburst, Journal of Geophysical Research, vol.87, pp.6805-6821, 1982.
• 2) C. H. Scholz: The mechanics of earthquakes and faulting, Cambridge University Press, pp.1-461, 1991.
• 3) S. Melin: When doesa crack grow under mode II conditions?, International journal offracture, Vol.30, pp.103-114, 1986.
• 4) 矢富盟祥, 鱸洋一: 圧縮荷重下にある進展き裂のE積分によるエネルギ解放率の有限要素解析, 土木学会論文集, N0.612/I-46, pp.251-263, 1999.
• 5) 鰭洋一, 大熊俊明, 矢富盟祥: 圧縮荷重下にある地盤材料内の亀裂進展開始に対する最大せん断摩擦応力破壊規準の検討応用力学論文集, Vol.10, pp.331-342, 2007.

タイトルに関連する用語 (5件)： 漸近解 ,  摩擦 ,  せん断応力 ,  破壊基準 ,  せん断破壊