抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
小形モータに対する要求は小形,高効率,低コスト化が大部分を占めるが,これらの要求を大幅に改善しようとする場合には,従来の延長線上の設計・製造手法では限界がある。これに対し,筆者らは,これまでに圧粉磁心をモータに応用する検討を進めてきた。今回,圧粉磁心の三次元等方性の磁気特性を利用する爪形磁極構造モータ(クローティースモータ)を提案し,この構造が従来のスロットティース構造のモータに比べて小形化や高効率化などの高性能化が図れる可能性があることを示した。クローティースモータの基本構造は,固定子コアが爪形形状のクローティースコアで構成され,回転子は周方向にNS極を有する多極磁石構造となっている。各相の固定子が軸方向に独立して配置されているのが特徴であり,この構造を採用することにより,固定子の軸方向にコイル瑞部を配置しないため,軸方向の寸法を小さくでき,モータの小型化が可能になる。今回,圧粉磁心を三次元的に利用するクローティースモータの量産実現を最終目的として,圧粉磁心の高密度化と高強度化を加味したモータ設計を行い,その有効性を試作によって確認した。試作したモータは,従来のサーボモータと比較して,体積を半分にできた。また,扁平型のモーターに対して,約半分の軸長で同等の性能を実現することができた。