抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
小型携帯電子機器用電源としてメタノールを燃料とした燃料電池(DMFC)が注目されている。本稿では,DMFCの原理,特徴と課題,各機関の開発状況および他のモバイル機器用燃料電池について解説した。DMFCは他の燃料電池が燃料となる水素を得るために改質器と呼ばれる転換装置を必要とするのに対して,直接メタノールと同時に供給する水とにより発電を可能とする。このメカニズムからシステムをダイレクトメタノール燃料電池と呼んでいる。このメカニズムは小型化にも適している。また,燃料の体積当たりのエネルギー密度は水素よりも遙かに高いことも大きな特徴である。DMFCの課題はコスト,寿命および安全性の確保であるがこれらは徐々に解決しつつある。また,小型化の上では燃料供給のためのポンプのような補器の小型化が重要な要素となる。東芝および他の機関における開発状況を示すとともに,競合する他の燃料電池の動向も示した。