文献

J-GLOBAL ID：200902299217694571   整理番号：08A0451429

下部マントルへ沈み込んだ大洋プレート中の炭酸塩の運命とダイヤモンド形成可能な機構

Fate of carbonates within oceanic plates subducted to the lower mantle, and a possible mechanism of diamond formation

著者 (4件)： SETO Yusuke (Hokkaido Univ., Sapporo, JPN) ,  HAMANE Daisuke (Hokkaido Univ., Sapporo, JPN) ,  NAGAI Takaya (Hokkaido Univ., Sapporo, JPN) ,  FUJINO Kiyoshi (Hokkaido Univ., Sapporo, JPN)
資料名： Physics and Chemistry of Minerals  (Physics and Chemistry of Minerals)
巻： 35  号： 4  ページ： 223-229  発行年： 2008年05月 
JST資料番号： C0856A  ISSN： 0342-1791  CODEN： PCMIDU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 下部マントルへ沈み込んだ大洋プレート中に含まれる炭酸塩の分解過程を調べるために,地球内部の800~2200kmの深さに相当する30~80GPaと1600~3200Kで炭酸塩と珪酸塩の高圧高温実験を行った。玄武岩組成中のCaCO₃(方解石と霰石),海洋堆積物中の主な炭酸塩相はマントル温度より200~300°C低い状態でMgを含む珪酸塩による反応を経てMgCO₃(マグネサイト)に変質する。温度と圧力が増加すると,マグネサイトはSiO₂との反応を経てCO₂+perovskiteの組み合わせに分解する。マグネサイトは沈み込んだ炭素の唯一のホスト相であるばかりではなく,下部マントル中で固体CO₂は炭素を運ぶ。さらに70GPa以上の地熱状態下でCO₂自身がダイヤモンドと酸素に分解される。これが下部マントルでのダイヤモンド形成可能な機構である。

シソーラス用語： *炭酸塩 ,  玄武岩 ,  ダイヤモンドアンビル ,  高温高圧試験 ,  ダイヤモンド ,  生産 ,  *中央海嶺玄武岩 ,  鉱石 ,  宝石
準シソーラス用語： *ダイヤモンド形成 ,  生成

分類 (2件)： 各種酸塩鉱物  (DE08060H) ,  岩石圏の地球化学一般  (DD01041C)

タイトルに関連する用語 (4件)： 下部マントル ,  大洋 ,  炭酸塩 ,  ダイヤモンド