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J-GLOBAL ID：200902299327922006   整理番号：08A0321026

蛍光X線分析機能を備えたポータブル粉末X線回折計の開発と考古遺物のその場分析への応用

Development of Portable X-Ray Diffractometer Equipped with a Function of X-Ray Fluorescence Analysis and Its Application to Field Analysis of Archaeological Artifacts

著者 (7件)： 阿部善也 (東京理大 理) ,  TANTRAKARN K. (東京理大 理) ,  中井泉 (東京理大 理) ,  前尾修司 (大阪電通大) ,  宇高忠 (大阪電通大) ,  谷口一雄 (大阪電通大) ,  谷口一雄 (X線技術研究所)
資料名： X線分析の進歩  (X線工業分析)
巻： 39  ページ： 209-222  発行年： 2008年03月31日 
JST資料番号： Z0547B  ISSN： 0911-7806  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 考古遺物のその場分析を目的として開発したポータブル粉末X線回折計に新しく蛍光X線分析の機能を付加し,粉末回折データと蛍光X線スペクトルの同時測定を可能にした。これにより,この装置単独で結晶構造と化学組成の双方の情報から高精度かつ高次元の相同定が可能となった。付加された蛍光X線分析機能を標準試料と合成顔料を用いて評価した結果,蛍光X線分析装置としても十分な性能を有することが確認された。さらに改良した装置をエジプトのアブ・シール南丘陵遺跡発掘調査(早稲田隊)に持ち込み,実試料として古代エジプトで使われた2種類の青色顔料をオンサイトで分析した。蛍光X線分析から得られた化学組成の情報と粉末X線回折パターンから,それらの顔料がアマルナブルー,エジプシャンブルーであることを同定でき,本装置の高い実用性が実証された。(著者抄録)

シソーラス用語： *X線回折 ,  *蛍光X線分析 ,  *その場観察 ,  携帯型 ,  考古学 ,  同時分析 ,  結晶構造 ,  化学組成 ,  調査 ,  *顔料 ,  エジプト・アラブ共和国 ,  発掘調査 ,  *粉末X線回折
準シソーラス用語： エジプト

分類 (1件)： 無機化合物の物理分析  (CC03024P)

引用文献 (30件)：

• 馬淵久夫, 富永 健編:「考古学と化学を結ぶ」(2000),(東京大学出版会).
• 中井 泉: 学術月報, 59, 37-44(2006).
• 中井 泉: ぶんせき, 572(2001).
• 馬淵久夫, 杉下隆一郎, 三輪嘉六, 沢田正昭, 三浦定俊編:「文化財科学の事典」,(2004),(朝倉書店).
• 中井 泉編:「蛍光X線分析の実際」,(2003),(朝倉書店).

タイトルに関連する用語 (6件)： 蛍光X線分析 ,  ポータブル ,  粉末X線回折 ,  開発 ,  考古遺物 ,  応用