特許
J-GLOBAL ID:200903000053563150

エッジレススピーカー

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 福村 直樹
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-344824
公開番号(公開出願番号):特開平9-163490
出願日: 1995年12月06日
公開日(公表日): 1997年06月20日
要約:
【要約】【課題】 ダンパの支持手段を改善することにより、エッジレススピーカーのスピーカー性能を向上させる。【解決手段】 ボビンの上部外周面とコーンの外周面に、嵌入、固着された支持環及びの取付座と、それらに斜め方向に対向し、かつ水平位置に相当するように設置された各支持助材の取付部位とを、特定形状のダンパ等で連結し、コーン及びボビンをフレームに支持する。この連結において、ダンパ等は、先端部が支持環等に固着され、基端部が支持助材等に固着されている。そして、同一支持環に取付けられた複数のダンパはすべて同一長さで、コーンの広口部に行くに従って長くなるように設定されており、更に、ダンパの先端部方向が略同一方向になり、ダンパ全体として渦流を形成するように取付けられている。このような支持手段により、コーンの暴れが抑制され、ボイスコイルの振動がより正確にコーン全面に伝えられる。
請求項(抜粋):
環状プレート上に固定され、両底面側が開口した略逆円錐台状のフレームと、前記フレーム内に挿入され、両底面側が開口した逆円錐台状のコーンと、前記コーンの狭口部内周縁に一端開口部近傍の外周面が固着され、前記開口部にダストキャップが被冠されたボビンとを有しており、前記コーンの広口部外周縁とフレームの広口部内周面とが、コーンの広口部外周縁にその内周面が固着された、取付後の正面形状が帯状の内側スリット環の外周面と、フレームの広口部内周面にその外周面が固着された、取付後の正面形状が帯状の外側スリット環の内周面とを介し、一定間隔をおいて近接するように設定されており、前記コーンと前記ボビンが支持手段によりフレームに支持されている振動部と、環状プレートと、環状プレートとともに円筒状空隙を画成するように設置されたポールピースと、前記環状プレートと前記ポールピースの間に挟着され、前記円筒状空隙で駆動力を発生させるための永久磁石とを有する磁気回路部とを備えたエッジレススピーカーにおいて、前記振動部におけるコーンとボビンのフレームへの支持手段が、特定のダンパを支持具とした特定の支持方法によるものであり、前記支持具となる特定のダンパが、同一長さの略同一平面形状の細長い平板片である2枚のダンパ部材を組合わせたものであり、前記ダンパ部材のうちの一つのダンパ部材の平面形状が、基端部の幅が先端部の幅よりも大きく、かつその幅の変化が中間部近傍において段差を形成するように生じており、他の一つのダンパ部材の平面形状が、前記一つのダンパ部材の平面形状と略同一で、基端部から先端部近傍までの幅がより小さいものであり、前記二つのダンパ部材の組合せが、ダンパ部材の基端部平面間にスペーサが挟着、固定され、前記スペーサ挟着部分を除いた2枚のダンパ部材の平面間が間隙を有し、それらの平面同士においてそれらの段差のない長辺を基準として合わされ、前記段差部及び先端部が留め具により固定されてなるものであり、前記特定の支持方法が、前記コーンの外周面に所要間隔で嵌入され、その周縁で固着された径の異なる1以上の支持環及び前記ボビン外周面に嵌入され、その周縁で固着された支持環のそれぞれの複数部位と、それらに斜方向に対向し、かつ水平位置に相当するフレーム内壁面の複数部位とが複数のダンパにより連結されてなるものであり、前記連結においてダンパが、ダンパの先端部平面が支持環に固着され、ダンパの基端部平面がそれらに対応するフレーム内壁面に固着されており、同一支持環に取付られた複数のダンパ長さがすべて同一で、かつボビンからコーン広口部に行くにつれて異なる支持環に取付られたダンパの長さが短くなるように設定されており、更に、ダンパ長辺が取付後の正面視で水平になるように、かつ取付後の平面視で、コーン広口部周縁の任意の一点と狭口部中心とを結ぶ直線を斜めに横切るように、すべてのダンパの先端部方向が略同一方向で、ダンパ全体として渦流を形成するようにして取付られていることを特徴とするエッジレススピーカー。

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