特許
J-GLOBAL ID:200903000868544401

時効成形用治具輪郭の決定方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 藤村 元彦 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-042468
公開番号(公開出願番号):特開平6-047463
出願日: 1992年01月14日
公開日(公表日): 1994年02月22日
要約:
【要約】【構成】複雑な形状を示すアルミニウム合金部材を成形するために用いられる治具の輪郭を決定する方法を開示する。部材は、時効成形される、析出熱処理可能なアルミニウム合金である。得られる部材を所望の輪郭に合わせて成形すると同時に熱処理して、その強度特性を改善しながらも残留応力を軽減させる。本発明は、特に、新たな治具輪郭決定方法であって、特定のアルミニウム合金を所望の形状に拘束した際にその部品に加わる初期ひずみと、その部品をオートクレーブ又は炉の中で熱処理し、解放した後にもその部品中に保持される残留ひずみとの関係に基づく方法に関する。【効果】本発明の方法によれば、治具輪郭を決定する際の誤差が大幅に減少し、さらに、時効成形された部品内の残留応力を従来に比べ減少させることができる。
請求項(抜粋):
すべてが均一の幅および長さを有し、それぞれ複数の異なる熱さを有する複数組のアルミニウム合金試験片に曲げを加えることによって応力緩和曲線を導き出すことによる、未成形のアルミニウム合金部材を時効成形して所望の複雑な形状の部材を製造するために使用する所望の治具の表面輪郭を決定する方法であって、(a)異なる曲率半径を有する複数の実験用成形治具を用意し、(b)同じ厚さを有する試験片の各組を異なる曲率半径を有する実験用成形治具に拘束するようにして複数の試験片のそれぞれを時効成形し、(c)試験片をすべて実質的に同じ温度に冷却し、(d)ステップ(c)の後、各試験片を拘束から解放し、(e)試験片ごとに、縦軸が応力を表わし、横軸がひずみを表わすグラフ上、その横軸に、適用ひずみの値および試験片が示す残留ひずみ値を位置づけ、(f)試験片ごとに、グラフ上に、ステップ(d)の解放温度でのその試験片の弾性率の傾きを有する除荷線を、試験片が示す残留ひずみを通過するように描き、(g)グラフ上に、適用ひずみの点を通過する垂直線を描き、(h)グラフ上に、その試験片についてのステップ(f)の除荷線とステップ(g)の適用ひずみ線との交点を標定し、(i)複数の試験片について複数の交差点を標定し、(j)そのように標定した点をすべてつないで応力緩和曲線を構成し、(k)その応力緩和曲線を数式として表わし、(l)時効成形の際に未成形部材に適用すべき適用ひずみの値を応力緩和曲線から決定して、所望の複雑な形状の部材を製造するために必要な残留ひずみの値を得るステップを含むことを特徴とする時効成形用治具輪郭の決定方法。
IPC (4件):
B21D 37/20 ,  B21D 26/02 ,  B30B 5/02 ,  G01N 3/20

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