特許
J-GLOBAL ID:200903000936762617

レトロウイルスプロテアーゼの阻害剤

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 高木 千嘉 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平2-419203
公開番号(公開出願番号):特開平5-331067
出願日: 1990年12月14日
公開日(公表日): 1993年12月14日
要約:
【要約】 (修正有)【目的】レトロウィルスプロテアーゼの作用を阻害する物質、該物質の製法、該物質の使用及び該物質を含有する医薬を提供する。【構成】下記式(I)〔式中、Qは等の基、AはD-(E)n-(F)o-(G)p-の基、E,F,Gは天然又は非天然のアミノ酸、アザアミノ酸又はイミノ酸、n,o,pは0又は1、DはR1又は等R1,R2,R9は水素、カルボキシル、アルキル等、R3,R4,R10は水素又はアルキル、R5,R7,R8は水素、アルキル等、Y,R6は酸素又は硫黄、mは0,1又は2を示す;*は*なしのものと同じ)の化合物及びその生理学的に許容し得る塩。
請求項(抜粋):
式I【化1】の化合物およびその生理学的に許容し得る塩。上記式においてQは、式IIa、IIbまたはIIc【化2】の基であり、Yは、酸素または硫黄でありそしてmは0、1または2であり、Aは、式IVD-(E)n-(F)o-(G)p- IVの基でありそしてA*は式IV*D*-(E*)n*-(F*)o*-(G*)p*-の基であり、E、E*、F、F*、GおよびG*は、それぞれ相互に独立して、天然または非天然のアミノ酸、アザアミノ酸またはイミノ酸であり、n、n*、o、o*、pおよびp*は、それぞれ独立して0または1であり、Dは、R1または式V、VIまたはVII【化3】の基であり、そしてD*はR1*または式V*、VI*またはVII*【化4】の基であり、R1およびR1*は、それぞれ相互に独立して(a1)水素、カルボキシル、(C1〜C18)-アルキル〔該アルキルは、場合によっては単一的にまたは二重的に不飽和であってもよくそして場合によっては、メルカプト、ヒドロキシル、(C1〜C7)-アルコキシ、カルバモイル、(C1〜C8)-アルカノイルオキシ、カルボキシル、(C1〜C7)-アルコキシカルボニル、F、Cl、Br、I、アミノ、場合によっては1、2または3個の(C1〜C8)-アルキル基により置換されていてもよいアミジノ、場合によっては1または2個のベンジルオキシカルボニル基によりまたは1、2、3または4個の(C1〜C8)-アルキル基により置換されていてもよいグアニジノ、(C1〜C7)-アルキルアミノ、ジ-(C1〜C7)-アルキルアミノ、(C1〜C6)-アルコキシカルボニルアミノ、(C7〜C15)-アルアルコキシカルボニル、(C7〜C15)-アルアルコキシカルボニルアミノ、フェニル-(C1〜C4)-アルコキシ、9-フルオレニルメトキシカルボニルアミノ、(C1〜C6)-アルキルスルホニル、(C1〜C6)-アルキルスルフィニル、(C1〜C6)-アルキルチオ、ヒドロクスアミノ、ヒドロクスイミノ、スルファモイル、スルホ、カルボキサミド、ホルミル、ヒドラゾノ、イミノ、基CONR12R13またはCONR12*R13*の基からなる3個までの同一または異なる基により、3個までのフェニルにより、6個までのヒドロキシルによりまたは5個までの(C1〜C8)-アルカノイルオキシにより置換されていてもよい〕、一、二または三環式(C3〜C18)-シクロアルキル、(C3〜C18)-シクロアルキル-(C1〜C6)-アルキル〔式中、シクロアルキル部分は、それぞれの場合において、場合によっては、F、Cl、Br、I、カルボキシル、カルバモイル、カルボキシメトキシ、ヒドロキシル、(C1〜C7)-アルコキシ、(C1〜C7)-アルキル、(C1〜C7)-アルキルオキシカルボニル、アミノ、(C1〜C6)-アルキルアミノ-(C1〜C6)-アルキル、ジ-(C1〜C6)-アルキルアミノ-(C1〜C6)-アルキル、アミジノ、ヒドロクスアミノ、ヒドロクスイミノ、ヒドラゾノ、イミノ、グアニジノ、(C1〜C6)-アルコキシスルホニル、(C1〜C6)-アルコキシスルフィニル、(C1〜C6)-アルコキシカルボニルアミノ、(C6〜C12)-アリール-(C1〜C4)-アルコキシカルボニルアミノ、(C1〜C7)-アルキルアミノ、ジ-(C1〜C7)-アルキルアミノおよびトリフルオロメチルからなる系からの1または2個の同一または異なる基により置換されていてもよい〕、(C6〜C14)-アリール、(C6〜C14)-アリール-(C1〜C6)-アルキルまたは(C6〜C14)-アリール-(C3〜C8)-シクロアルキル〔式中、アリール部分は、それぞれの場合において、場合によっては、F、Cl、Br、I、ヒドロキシル、モノ-、ジ-またはトリヒドロキシ-(C1〜C4)-アルキル、トリフルオロメチル、ホルミル、カルボキサミド、モノ-またはジ-(C1〜C4)-アルキルアミノカルボニル、ニトロ、(C1〜C7)-アルコキシ、(C1〜C7)-アルキル、(C1〜C7)-アルコキシカルボニル、アミノ、(C1〜C7)-アルキルアミノ、ジ-(C1〜C7)アルキルアミノ、カルボキシル、カルボキシメトキシ、アミノ(C1〜C7)-アルキル、(C1〜C7)-アルキルアミノ-(C1〜C7)-アルキル、ジ-(C1〜C7)-アルキルアミノ-(C1〜C7)-アルキル、(C1〜C7)-アルコキシカルボニルメトキシ、カルバモイル、スルファモイル、(C1〜C7)-アルコキシスルホニル、(C1〜C8)-アルキルスルホニル、スルホ-(C1〜C8)-アルキル、グアニジノ-(C1〜C8)-アルキルおよび(C1〜C6)-アルコキシカルボニルアミノからなる系からの1、2または3個の同一または異なる基により置換されていてもよい〕、Het、Het-(C1〜C6)-アルキル、Het-(C3〜C8)-シクロアルキル、Het-(C3〜C8)-シクロアルキル-(C1〜C4)-アルキル、Het-(C3〜C8)-シクロアルコキシ-(C1〜C4)-アルキル、Het-チオ-(C1〜C6)-アルキル、Het-チオ-(C3〜C8)-シクロアルキル、Het-チオ-(C3〜C8)-シクロアルキル-(C1〜C4)-アルキル〔Hetは、それぞれの場合において、5〜7員の一環式環系または8〜10員の二環式環系の基であり、該基はベンゾ-縮合していてもよく、芳香族性であってもよく、部分的にまたは完全に水素添加されたものであってもよく、異種元素としてN、O、S、NO、SO、SO2からなる群からの1、2、3または4個の異なる基を含有していてもよく、1〜6個のヒドロキシルにより置換されていてもよくそして場合によっては(a1)において(C6〜C14)-アリールに対して定義したようにおよび(または)オキソによりモノ-、ジ-またはトリ置換されていてもよい〕または基NR12R13またはNR12*R13*であるか、または(a2) 式VIIIまたはVIII* R1a-W (VIII) R1a*-W* (VIII*)〔式中、R1aおよびR1a*は、それぞれ(a1)においてR1およびR1*として定義した通りでありそしてWまたはW*は、CO、-CS-、-O-CO-、-SO2-、-SO-、-S-、-NHSO2-、-NHCO-、-CH(OH)-、-N(OH)-または-CO-V-(式中、Vは1〜10個のアミノ酸を有するペプチドである)である〕の基であるか、またはR1およびR1*が、相互に独立して、それぞれR11およびR11*およびそれらを結合している原子と一緒になって、5〜12個の環員を有しそして炭素は別として1個の硫黄原子(この原子は場合によってはスルホキシドまたはスルホンに酸化されていてもよい)を含有していてもよい一または二環式の飽和または部分的に不飽和の環系を形成するか、または(a3) 天然に存在するアルドテトロース、アルドペントース、アルドヘキソース、ケトペントース、ケトヘキソース、デオキシアルドース、アミノアルドースおよびオリゴサッカライドおよびこれらの立体異性体から誘導されたグリコシル基、好ましくはグルコフラノシルまたはグルコピラノシル基であり、R2およびR2*は、相互に独立して、(a1)または(a2)においてそれぞれR1およびR1*として定義した通りであるかまたはそれぞれR4およびR4*およびこれらを結合している原子と一緒になって、5〜12個の環員を有する一または二環式の飽和または部分的に不飽和の環系を形成するかまたはそれぞれR3およびR3*およびこれらを結合している原子と一緒になって、3〜12個の環員を有する環状の飽和または部分的に不飽和の環系を形成し、R3およびR3*は、それぞれ相互に独立して、水素または(C1〜C3)-アルキルであり、R4およびR4*は、それぞれ相互に独立して、水素または(C1〜C8)-アルキルであり、R5は水素、(C1〜C20)-アルキル、(C2〜C20)-アルケニルまたはアルキニル、(C7〜C20)-アリールアルキル、(C6〜C20)-アリール、(C3〜C8)-シクロアルキル〔該基は場合によってはヒドロキシル、アルコキシ、カルボキシル、アルカノイルオキシ、アルコキシカルボニル、F、Cl、Br、I、アミノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノからなる系からの種々な基により置換されていてもよい〕、薬学的に許容し得る陽イオンの1当量またはホスフェートプロドラッグであり、R6は、酸素または硫黄であり、R7およびR7*は、それぞれ相互に独立して、水素、(C1〜C20)-アルキル、(C2〜C20)-アルケニルまたはアルキニル、(C6〜C20)-アリール、(C7〜C20)-アリールアルキル〔これらの基のそれぞれは場合によっては、ヒドロキシル、アルコキシ、カルボキシル、アルカノイルオキシ、アルコキシカルボニル、F、Cl、Br、I、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノからなる系からの種々な基により置換されていてもよい〕であるかまたは一緒になって2〜6個の炭素原子を有する環を形成し、R8およびR8*は、それぞれ相互に独立して、水素または(C1〜C8)-アルキルであるか、または、それぞれR9およびR9*およびこれらを結合している原子と一緒になって5〜12個の環員を有する一または二環式の飽和または部分的に不飽和の環系を形成し、R9およびR9*は、それぞれ相互に独立して、それぞれ(a1)においてR1およびR1*として定義した通りであるか、それぞれヒドロキシルまたは(C1〜C4)-アルカノイルオキシであるか、または、それぞれR10およびR10*およびこれらを結合している原子と一緒になって3〜12個の環員を有する環状の飽和または部分的に不飽和の環系を形成するか、または、それぞれR11およびR11*およびこれらを結合している原子と一緒になって、5〜12個の環員を有しそして炭素は別として、また、1個の硫黄原子(これは場合によってはスルホキシドまたはスルホンに酸化されていてもよい)を含有していてもよいまたは1個の窒素原子を含有していてもよい一または二環式の飽和または部分的に不飽和の環系(環系は場合によってはアミノにより置換されていてもよい)を形成し、R10およびR10*は、それぞれ相互に独立して、水素または(C1〜C6)-アルキルであり、R11およびR11*は、それぞれ相互に独立して、水素、ヒドロキシル、(C1〜C4)-アルカノイルオキシまたは(C1〜C8)-アルキルであり、R12、R12*、R13およびR13*は、それぞれ相互に独立して、水素、(C1〜C8)-アルキル〔該アルキル基は、アミノ、(C1〜C4)-アルキルアミノ、ジ-(C1〜C4)-アルキルアミノ、メルカプト、カルボキシル、ヒドロキシルまたは(C1〜C4)-アルコキシにより置換されていてもよい〕、(C3〜C7)-シクロアルキル、(C1〜C4)-アルコキシカルボニル、(C6〜C14)-アリール、(C6〜C14)-アリール-(C1〜C4)-アルコキシカルボニル〔これらの基のそれぞれは、R1およびR1*に対して記載したようにアリール部分において置換されていてもよい〕、HetまたはHet-(C1〜C4)-アルキル〔HetはR1およびR1*に対して記載したように定義される〕であるか、または、R12およびR13またはR12*およびR13*は、これらを結合している窒素原子と一緒になって、炭素以外の他の環員として、また、1または2個の窒素原子、1個の硫黄原子または1個の酸素原子を含有していてもよいそして(C1〜C4)-アルキルにより置換されていてもよい一環式または二環式の飽和または部分的に不飽和または芳香族性の環系を形成し、式Iの上記化合物の主鎖中の1個または2個以上のアミド基(-CONH-)は、-CH2NR14-、-CH2S-、-CH2O-、-OCH2-、-CH2CH2-、-CH=CH-(シスおよびトランス)、-COCH2-、-CH(OH)CH2-、-CH2SO-、-CH2SO2-、-COO-、-P(O)(OR15)CH2-および-P(O)(OR15)NH-によってまたはさもなければ逆極性のアミド基(-NHCO-)によって置換されていてもよく、R14およびR15は、それぞれ相互に独立して、水素または(C1〜C4)-アルキルである。
IPC (4件):
A61K 31/66 ADY ,  A61K 37/64 ,  C07F 9/32 ,  C07F 9/36

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