特許
J-GLOBAL ID:200903000966226167

射出成形用金型装置及びこれを用いて細い貫通孔を有する円筒成形体を製造する方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 最上 正太郎
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-204254
公開番号(公開出願番号):特開平9-052258
出願日: 1995年08月10日
公開日(公表日): 1997年02月25日
要約:
【要約】【課題】 成形体の細い貫通孔を形成するためのコアピンの挿入精度が向上すると共に、コアピンの破損を防止し得る射出成形用金型装置及びこれを用いて円筒成形体を製造する方法を提供する。【解決手段】 可動側型板(1)の入れ子ブロック(4)内に軸方向に往復移動可能なスリーブピストン(5)を設け、その内部にコアピン(6)を軸方向に往復移動可能なように収容すると共に、コアピンの針部(61)の先端をスリーブピストン(5)の突出ロッドブロック(62)の先端細孔で保持し、型締め時に当該針部(61)の先端を固定側型板(3)の案内凸部(32)に挿入し、その状態でスリーブピストン(5)を後退させてキャビティ(41)を形成し、樹脂注入を行なう。
請求項(抜粋):
細い貫通孔を有する円筒成形体を射出成形するための射出成形用金型装置において、樹脂注入口(34)を有する固定側型板(3)と、固定側型板(3)へ向けて軸方向に近接及び開離可能な可動側型板(1)とを備え、型締め時に固定側型板(3)と可動側型板(1)の正確な位置決め状態を確保するよう、固定側型板(3)又は可動側型板(1)の一方にはテーパー面(311)を有する凸部(31)が形成され、他方には上記凸部に対応するテーパー面(111)を有する凹部(110)が形成され、可動側型板(1)内に固設された入れ子ブロック(4)内には、軸方向に移動せしめられるスリーブピストン(5)が収容され、スリーブピストン(5)の先端には、固定側型板(3)に臨んで開口するよう入れ子ブロック(4)に形成されたキャビティ形成孔(40)に挿入される突出ロッド部(51)が形成され、スリーブピストン(5)内には、軸方向に移動せしめられるコアピン(6)が収容され、コアピン(6)の先頭ロッド部(61)はスリーブピストン(5)の突出ロッド部(51)の中心孔に挿入されると共に、当該先頭ロッド部(61)の先端には針部(62)が形成され、当該針部(62)の先端は上記スリーブピストンの突出ロッド部(51)の先端の細孔に挿入され、スリーブピストン(5)内でコアピン(6)を固定側型板(3)へ向けて移動させると、針部(62)の先端が上記突出ロッド部(51)の先端細孔(52)を通じて可動側型板のパーティング面(PL1)から所定の長さだけ突出するよう構成され、固定側型板(3)には、型締め時に上記スリーブピストン(5)の突出ロッド部(51)の先端細孔(52)を通じて可動側型板のパーティング面(PL1)から突出したコアピン(6)の針部(62)の先端を受け入れるガイド孔(321)を有する案内凸部(32)が設けられると共に、上記可動側型板(1)、スリーブピストン(5)、コアピン(6)及びエジェクタピン(10)をそれぞれ個別に固定側型板(3)へ向けて往復移動させる得る駆動機構と、その制御装置とが設けられ、型締め状態において、コアピン(6)を固定側型板(3)へ向けて前進させ、その針部(62)の先端を固定側型板(3)の上記案内凸部(32)のガイド孔(321)へ挿入した後、その状態を維持したまゝスリーブピストン(5)を所定距離後退させると、入れ子ブロック(4)のキャビティ形成孔(40)内でスリーブピストン(5)の突出ロッド部(51)が所定距離後退し、これによりキャビティ(41)が形成され、当該キャビティ(41)内にコアピン(6)の上記針部(62)が存在する状態で樹脂を注入し、当該樹脂が硬化した後、コアピン(6)をその針部(61)の先端が固定側型板(3)の上記案内凸部(32)のガイド孔(321)から引き抜かれ可動側型板のパーティング面(PL1)近くに復帰するまで後退させると共に、型開きを行ない、エジェクタピン(10)及びスリーブピストン(5)を固定側型板(3)へ向けて移動させて成形体(41′)を突き出すことにより、上記コアピン(6)の細い針部(62)の直径に等しい内径の貫通孔を有する円筒成形体が得られるよう構成されたことを特徴とする上記の射出成形用金型装置。
IPC (4件):
B29C 45/26 ,  B29C 45/40 ,  G02B 6/36 ,  B29L 23:00
FI (3件):
B29C 45/26 ,  B29C 45/40 ,  G02B 6/36

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