特許
J-GLOBAL ID:200903000984181375

エアロゾル化水性製剤の肺内輸送

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 清水 初志
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-500896
公開番号(公開出願番号):特表平9-503723
出願日: 1994年05月20日
公開日(公表日): 1997年04月15日
要約:
【要約】薬学的に活性のある薬物の水溶性製剤(直径が0.25ミクロン以下である粒子の溶液または分散系)を含む、液体の流動性のある製剤を保持しそしてそこから拡散させることができる、使い捨てパッケージ、テープおよびカセットが提供されている。一つの態様として、製剤は投与量単位ごとの各容器中にパッケージされている。また、それらの容器は好ましくは互いに連結している。パッケージは、拡散装置に収納されうるカセット内に組み込まれるように設計されている。拡散装置は、投与量単位の容器を個々に開くことができ、そして内容物を多孔膜からカセット上のマウスピースへと押し出してエアロゾル化し、患者へと輸送することができる。側面の各多孔膜だけでなく、パッケージは空気が押し出される一つまたは複数の開口部を含みうる。それは、エアロゾル粒子の蓄積を回避することに役立つ。パッケージは、処方薬が、多孔膜の垂直下には位置しない容器中に保持されるように配置されうる。そしてそれにより、製剤を多孔膜に水平に通過させることが必要となり、そして多孔膜に覆われた室の直接下に振動装置が含まれることが可能となる。エアロゾル化薬物の放出は、患者へ再現性ある投薬を提供するために、吸気の流速および量を同時に測定したものを基本として呼吸により作動される。
請求項(抜粋):
1.約300psi以下の圧力を生じる力を加えることにより破壊されうる少なくとも一つの面を有する容器、および膜の孔が約0.25ミクロンから約6ミクロンまでの範囲の直径を有する多孔膜、を含む使い捨てパッケージ。2.連結する成分により一つに連結した一つまたは二つの容器をさらに含む請求の範囲1記載の使い捨てパッケージ。3.容器が、別々の多孔膜成分により覆われた開口部を含む請求の範囲1記載の使い捨てパッケージ。4.多孔膜が、約0.25ミクロンから約6ミクロンまでの範囲の直径を有する孔を含む容器の表面の領域を含む、請求の範囲1記載の使い捨てパッケージ。5.膜が、約1mm.sq.から約1cm.sq.までの範囲の大きさを有する領域一面に位置する10から10,000個の孔を含む、請求の範囲4記載の使い捨てパッケージ。6.孔が約1X104から約1X108孔/cm2までの孔密度の多孔膜中に存在し、そして面が約20psiから100psiまでの圧力を生じる力を加えることにより破壊される、請求の範囲1記載の使い捨てパッケージ。7.容器が、薬学的に活性のある薬物を含む液状の流動性製剤、および該製剤を多孔膜から隔てる仕切りを含み、仕切りが50psi以下の圧力を生じる力を加えることにより破壊されうる、請求の範囲1記載の使い捨てパッケージ。8.乾燥した薬学的に活性のある薬物が容器内に存在し、さらにパッケージは、流動性のある液体を中に有し該乾燥薬物を中に有する容器と流体で連結している付加的な容器を含み、付加的な容器は約50psi以下の量の圧力を加えることにより破壊される膜により該乾燥薬物を有する容器と隔てられている、請求の範囲1記載の使い捨てパッケージ。9.請求の範囲1記載の使い捨てパッケージにおいて、容器が、各側面を破壊するように底面に力を加えることにより破壊されることができ、そして容器を破壊することなく、本質的にすべての製剤を多孔膜から押し出すような方法で約20から約200psiまでの圧力を生じる力を加えることにより、破壊されうる使い捨てパッケージ。10.カバー板が封により位置内に納められた、多孔膜一面に位置する取りはずし可能なカバー板をさらに含む、請求の範囲1記載の使い捨てパッケージ。11.通路に続く開口部を含み、液体で流動性のある製剤を中に含み、該製剤が薬学的に活性のある薬物を含み、少なくとも一面が容器内の製剤を開口部から通路に押し出す方法で破壊されうる容器、および膜孔の直径が0.25から6ミクロンまでの範囲である多孔膜を有し、通路により容器と液体が連結した共鳴空洞を含む使い捨てパッケージ。12.薬学的に活性のある薬物が、呼吸器系薬物である請求の範囲11の使い捨てパッケージ。13.薬学的に活性のある薬物が、全身作用薬物である請求の範囲11の使い捨てパッケージ。14.薬学的に活性のある薬物が、ベクロメタゾン二プロピオン酸、フルニゾリド、フルチカゾン、ブデゾニドおよびトリアムシノロンアセトニドを含む群の中から選択されたステロイドである請求の範囲11の使い捨てパッケージ。15.薬学的に活性のある薬物が非ステロイドの抗炎症薬物である請求の範囲11の使い捨てパッケージ。16.請求の範囲11の使い捨てパッケージにおいて、薬学的に活性のある薬物がイソプロテレノール、クロモリンナトリウム、アルブテロールスルホン酸、メタプロテレノールスルホン酸、サルメテロールキシナフォル酸およびフォルモトロールを含む群から選択された使い捨てパッケージ。17.複数の開口部を中に有する連結した本体、および多孔膜が約0.25ミクロンから約6ミクロンまでの範囲の直径を有する各開口部を覆う多孔膜を含む、使い捨ての部品。18.孔が約1X104から3X108孔/cm2の孔密度で存在する、請求の範囲17記載の使い捨て部品。19.多孔膜が約1sq.mm.から約1sq.cm.の範囲の領域一面に10から10,000個の孔を含む、請求の範囲17記載の使い捨て部品。20.請求の範囲17記載の使い捨て部品において、多孔膜に覆われた開口部が互いに約0.5センチメーター以内の距離に位置する長方形の形状であり、細長いテープの形状である使い捨て部品。21.多孔膜により覆われた開口部に隣接した複数の付加的な開口部をさらに含む、請求の範囲17記載の使い捨て部品。22.多孔膜の孔が約0.25ミクロンから約6ミクロンまでの範囲の直径を有する、複数の連結した多孔膜を含む使い捨て部品を中に配置させる外側の保護カバーを含む、使い捨て薬物輸送カセット。23.各容器が薬学的に活性のある薬物を含む液剤を含む、複数の連結した個々の薬物容器を含む使い捨て部品を中に配置させる外側の保護カバーを含む、使い捨て薬物輸送カセット。24.各薬物容器が多孔膜と流体により連結している、請求の範囲23記載の使い捨て薬物輸送カセット。25.請求の範囲23記載の使い捨て薬物輸送カセットにおいて、各薬物容器が50psi以下の圧力を生じる力を加えることにより破壊されうる仕切りにより多孔膜から隔てられている、使い捨て薬物輸送カセット。26.請求の範囲23に記載のカセットにおいて、さらに、多孔膜が約0.25ミクロンから約6ミクロンまでの範囲の直径の孔を含み、約1mm2から約1cm2までの範囲の領域一面に10から10,000個の孔を含み、通気口から出ていく空気が続いて液剤が多孔膜から流出するのと同じ方向に流出するように位置する開口部を有する空気拡散通気口を含むカセット。27.800から4,000キロヘルツの範囲の振動数で振動することが可能な振動装置をさらに含む、請求の範囲23記載のカセット。28.各容器が通路により多孔膜と連結しており、そして薬学的に活性のある薬物を含む液剤を含む複数の連結している各容器を含む使い捨てパッケージを中に配置している、外側の保護カバーを含むカセット、カセットの各容器を連続的に薬物が放出される薬物放出部位に移動させる輸送機構、各容器を作動させる力を加えるための機械的機構および連続的な容器が薬物放出部位に移動するように使い捨てパッケージを移動させる、輸送機構および機械的機構を連結する外殻、を含む薬物輸送システム。29.空気拡散通気口をさらに含む、請求の範囲28記載のシステム。30.空気拡散通気口が、通気口の開口部から流出する空気が、製剤が多孔膜から流出するのと同じ方向に続いて流出するように位置する、請求の範囲29記載のシステム。31.請求の範囲29記載のシステムにおいて、空気拡散通気口が、通気口の開口部から流出する空気が、製剤が多孔膜から流出する方向と垂直に続いて流出するように位置する開口部を有するシステム。32.請求の範囲29記載のシステムにおいて、空気拡散通気口が、通気口の開口部から流出する空気が、製剤が多孔膜から流出する方向と比較してある角度に流出するように位置する開口部を有するシステム。33.空気拡散通気口から空気を押し出すためのシステムを発生させる圧縮空気をさらに含む、請求の範囲29記載のシステム。34.患者の吸入した空気を空気拡散通気口から再び流出させるように形成されたシステムを発生させる空気をさらに含む、請求の範囲29記載のシステム。35.輸送機構が、回転すると連結した容器が移動する鎖止めである、請求の範囲28記載の薬物輸送システム。36.請求の範囲28記載の薬物輸送システムにおいて、容器が、製剤が孔から押し出されるときに、製剤がエアロゾル化されるような振動数で振動するための薬物放出部位にあるとき、振動装置が多孔膜の下に垂直に位置する、薬物輸送システム。37.さらに、吸気流速を測定し測定の表示として電気信号を送る装置を含む、請求の範囲28の薬物輸送システム。38.請求の範囲37の薬物輸送システムにおいて、流速を測定する装置の電気信号を受容、分析、貯蔵し、閾値の信号の値を受容すると力をかける機械的機構へ作動する信号を送るようにプログラム化されているマイクロプロセッサーを含むシステム。39.上面に、0.25から6ミクロンの範囲の開口部を有する多孔膜を含む共鳴空洞へ通路を介して連結している破壊可能な容器内に液体の流動性のある薬剤を含むこと、製剤を通路を通して容器から空洞内へまたは孔の外部へ排出するのに十分な力を容器に加えること、および800から4,000キロヘルツの範囲の振動数で、製剤を孔から押し出す間、空洞、製剤および膜を振動させること、を含む、肺内薬物輸送の方法。40.孔から押し出された製剤が約0.5から12ミクロンの範囲の直径を有する粒子を含むエアロゾルを形成する、請求の範囲39記載の方法。41.粒子の50パーセント以上が0.5から12ミクロンの範囲の直径を有する、請求の範囲41記載の方法。42.粒子の75パーセント以上が0.5から12ミクロンの範囲の直径を有する、請求の範囲40記載の方法。43.請求の範囲40記載の方法において、孔から押し出される製剤の速度とおよそ同じかそれ以下の速度で、多孔膜付近に位置する開口部から空気が押し出されること、を含む方法。44.流動性を有する液体の薬学的に活性を有する製剤のエアロゾル拡散を生成する方法において、製剤に力のパルスを与え、それにより製剤を圧縮すること、および、圧縮された製剤を、0.5から12ミクロンの範囲のサイズを有するエアロゾル粒子が生成するように多孔膜上の孔から押し出すこと、を含む方法。45.力のパルスが一秒以下の時間にわたる一回のパルスとして与えられる、請求の範囲44記載の方法。46.粒子が±20%の範囲内の同一の大きさを有する、請求の範囲45記載の方法。47.粒子が±10%の範囲内の同一の大きさを有する、請求の範囲46記載の方法。48.粒子が±5%の範囲内の同一の大きさを有する、請求の範囲47記載の方法。49.800から4,000キロヘルツの範囲の振動数で振動させることをさらに含む、請求の範囲44記載の方法。50.多孔膜からの粒子の流出の方向と平行な方向に続いて流出する空気流を生成することを含む、請求の範囲49記載の方法。51.各々が多孔膜により覆われた複数の開口部を有する連結体を含む使い捨ての部品を中に配置している外部の保護カバーを含むカセット、各膜を薬物放出部位に連続的に移動させる輸送システム、薬学的に活性のある薬物の液剤を含む容器、および連続的な膜が移動し薬物放出部位に位置するように、使い捨て部品を移動させる輸送機構、カセット、および容器を連結させる外殻、を含む薬物輸送システム。52.多孔膜が疎水性の物質を含み、孔が0.25ミクロンから約6ミクロンの範囲の直径を有し、約1mm2から約1cm2の領域一面に10から10,000個の孔が存在する、請求の範囲51の薬物輸送システム。53.薬学的に活性のある薬物を含む液剤を0.2から6ミクロンの範囲の開口部を持つ孔を有する多孔膜から押し出すこと、製剤が孔から押し出される間、800から4,000キロヘルツの範囲の振動数の振動で振動させること、および孔から押し出されたエアロゾル化製剤を吸入すること、を含む肺内薬物輸送の方法。
IPC (5件):
B65D 81/24 ,  A61J 1/14 ,  A61J 3/00 ,  A61M 11/00 300 ,  A61M 13/00
FI (5件):
B65D 81/24 D ,  A61J 3/00 ,  A61M 11/00 300 Z ,  A61M 13/00 ,  A61J 1/00 390 S
引用特許:
出願人引用 (2件)
  • 特開平3-037077
  • 医薬投与装置
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平3-190297   出願人:リリーインダストリーズリミテツド
審査官引用 (2件)
  • 特開平3-037077
  • 医薬投与装置
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平3-190297   出願人:リリーインダストリーズリミテツド

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