特許
J-GLOBAL ID:200903001115195770

円球状立体空隙構造体の考案とその製造及び利用方法

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-200083
公開番号(公開出願番号):特開平7-119129
出願日: 1992年06月17日
公開日(公表日): 1995年05月09日
要約:
【要約】 (修正有)【目的】 溶融した熱可塑性原料を線条に押し出し、冷却水面で隣接する他の線条表面と相互に溶着させて、不規則な立体空隙を構成させて円筒状、楕円状、円球状、板状等に成形する方法です。その内、円球状の立体空隙構造体の成形方法、立体空隙構造体を波力を緩衝する消波材として利用する場合その設計基準を求める方法、及びその利用方法です。【構成】 金型に図1に例示する円状の範囲にノズルを搾孔し、溶融した原料を下方に押し出し、冷却液面で相互溶着させ円筒状に規正し、更にそれを円球状に規正する考案とその方法。
請求項(抜粋):
1 円球状立体空隙構造体の一体連結成形の考案とその製造の方法ポリプロビレン(PP)又はポリエチレン(PE)の熱可塑性の溶融した原料は、金型に開孔したノズル内を流動して下方に線条で押し出され、冷却水面に接触すると比重が軽いために線条が横にカールして落下スピードが低下、隣接する他の線条表面に不規則に接触して互いに溶着する。溶着した線条は所定の円筒形状にするため、丸い規正型枠内を通過して不規則な立体空隙つくり円筒状に押し出され、水中で冷却されて第1図から第4図の断面形状をした円筒状立体網状構造体を成形することができる。次に、円筒状に成形されて押し出される立体空隙構造体を、円球状に規正する圧縮型枠を連動させて圧縮し、集束した線条部分を圧溶着させ接続部とし、線条の立体空隙部は円球状に規正する。時間差をつけて楕円状円筒を成形することもでき、円球状立体空隙構造体を接続部を中心に次の円球と一体連結し、連続生産する考案とその製造方法。1-1 円球中心部の成形の考案とその方法第1図、第2図は金型の円球中心部に十文宇型にノズルを開孔する範囲を図示するもので、線条が溶着して十文字に交差して立体空隙をつくり、円球状に成形後は、円周面への加圧に対して、円心中空部を構造補強する考案とその製造方法。1-2 連結部の圧縮成形の考案とその方法線条が溶着して立体空隙をつくり円筒状に押し出されて、水中で冷却されている立体空隙構造体の線条部を、連動する規正型枠により円球状に規正・圧縮、連続成形して、圧縮成形部分を隣接する他の球体との接続部とする、円球状立体空隙構造体を一体に連結成形する考案とその方法。1-3 切断部成形の考案とその方法円球状立体空隙構造体の連結部は圧縮型枠で圧縮して成形する。中心部はV字型の切込み凹部をつくり、その凹部を一体連結の切断部とすると共に、結束ローブで結束して立体連結をする場合の結束部とする考案とその方法。2 設計基準の求め方「入射する波力は、立体空隙構造体を通過すると、その線条の表面摩擦によるエネルギーの消耗と、立体構造の空隙部への衝突による流速位相差により、波形変動して波力を減少することができる。」この水理特性を東京水産大学・海洋水産学科・中村充教授に理論解明とその検証を依頼し、平成4年2月「立体空隙構造体の透過性特性および波力に関する報告」を受理しました。本考案により製造される円球状立体空隙構造体を、水が流動する場所に消波材、接触酸化材等に使用する場合、透過率、最大波力等を求める設計基準について、この報告書に記載される内容、理論解折、及びその定式を占有し、固有に利用することができるものとする。2-1 設計基準「報告書」に記載される定式、21式より設計する構造物の波浪の透過率、25式より構造物への最大波力を求めるものとする。2-2 相似律「報告書」は、立体空隙構造体の基本特性から設計基準を解明しています。敷設する消波構造物の形状を変形した場合、その水理特性については水理模型実験を行い、その相似律により現地換算値を割り出すものとする。模型の諸値を用いて原型を換算する場合、透過率の相似律定式26式、最大波力は28式を用いて現地換算値を求めるものとする。3 利用方法円球状立体空隙構造体を消波材、接触酸化材等に利用する目的で河川、湖沼、海水中に敷設する考案そのものとその方法円球状の立体空隙構造体(以下シーブロックと云う)は、入射する波力緩衝する消波材として、又、水中の有機質を食物連鎖の最低辺から酸化分解する水質浄化の酸化材として主に利用するものとする。3-1 立体連結方法円球状シーブロックを横並列、その接続部を縦にロープ等で結束した立体連結構造物、同じく、縦並列、横に結束して立体連結構造物とする考案とその方法。3-2 水面、水中への敷設位置とその方法3-2-1 浮消波堤3-2-2 防舷材3-2-3 集漁礁3-2-4 藻場造成3-2-5 産卵漁礁3-3 コンクリート構造物への固定方法3-3-1 コンクリート構造物表面に埋め込み固定する方法3-3-2 コンクリートによる重石3-3-3 コンクリート構造物の断面形状3-3-4 H型鋼材等による架台に充填する方法3-3-5 使用する金属類の塗膜3-3-6 吸い出防止材、不等沈下防止材3-3-7 侵食海岸の洗掘防止と二次消波工3-3-8 流砂止め工及び河川の透過性護岸3-3-9 浅海域の反射波を緩衝する二次消波工3-3-10 防風工3-4 一球づつ分離して使用する方法3-4-1 透過性コンクリート塊と生物膜固定床
IPC (6件):
E02B 3/06 302 ,  A01K 61/00 315 ,  B29C 69/00 ,  B29D 31/00 ,  B29K 23:00 ,  B29L 31:60

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