特許
J-GLOBAL ID:200903001172329480

軸封止部材及び軸封止構造

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 恩田 博宣
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-088417
公開番号(公開出願番号):特開平10-281297
出願日: 1997年04月07日
公開日(公表日): 1998年10月23日
要約:
【要約】【課題】オイルシールによって、よどみ部の発生を減少させ、ダスト堆積の進行を抑制し、ポンプ作用の阻害を防止する。【解決手段】リップの空気室側内周面13a及び油室側内周面13bに形成されているリブ14のリブ先端角θにおいて、リブ先端角θを基準線Lにて区分される第1の斜面15と第2の斜面16とのなす角度を、それぞれX、Yとしたとき、XよりYの方を大きくする。そして、オイルシールに回動軸4を挿通した状態で、回動軸4をCW方向に回動すると、第2の斜面16上でのダストを含んだ潤滑油の流速は、従来よりも大きくなる。すなわち、油流れによる油圧が大きくなり、よどみ部19は発生しにくくなるので、潤滑油内に生じているダストは、従来のように、よどみ部19に堆積しない。従って、ポンプ作用の阻害を防止することができる。
請求項(抜粋):
断面がほぼV字形をなすとともに環状に形成されたリップを備え、同リップには同リップに挿通される回動軸の周面に対して、その内周面を近接又は接触することにより封止する封止部を備え、この封止部の両側の少なくともいずれか一方の側部における表面に、ネジ状をなす複数のリブを設け、同リブにて、封止部の両側の少なくともいずれか一方の側部にポンプ作用を発生させる軸封止部材において、前記リップの内周面においてリブが延びる方向に沿った線を基準線とし、前記基準線と直交する平面で切断してできる前記リブに係る断面山形の形状であって、その山形を形成する第1の斜面と第2の斜面とがなす角度をリブ先端角としたとき、リブ先端角を前記基準線にて区分される前記第1の斜面と第2の斜面とのなす角度をそれぞれX、Yとしたとき、XよりYの方を大きくしたことを特徴とする軸封止部材。

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