特許
J-GLOBAL ID:200903001566609411
量子暗号通信装置
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (2件):
谷 義一
, 阿部 和夫
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2004-075195
公開番号(公開出願番号):特開2005-268958
出願日: 2004年03月16日
公開日(公表日): 2005年09月29日
要約:
【課題】 BB84-“plug&play”量子暗号方式を基本としながらも、早いパルス繰り返し速度を可能とする量子暗号通信装置を提供する。【解決手段】 従来の BB84-“plug&play”の構成に、或る固定周波数f1のRF周波数信号で駆動される光位相変調器120をアリス100に追加し、ボブ200の2つの光子検出器230,240の前段に各々特定の周波数のみを透過するフィルタ250、260を追加する。周波数f1により駆動される光位相変調器120は、光パルスが或る1つの向きに進行する際に、光パルス周波数f0と周波数(f0±f1)の変調側帯波とを生成する。レイリー散乱光の周波数はf0であるため、フィルタ250、260の特定周波数を1つの変調側帯波の周波数(例えばf0+f1)とすることによって、レイリー散乱によるノイズなしに、変調側帯波を信号として検出することが可能になる。【選択図】 図1
請求項(抜粋):
ファイバ伝送路を介して接続した送信機と受信機間において送受信されるデータを暗号化し、復号化するための暗号鍵を供給する量子暗号通信装置であって、
前記受信機は、
光周波数f0のパルス光を発生するレーザ光源と、
2×2の入出力端子を有して第1の端子に入力された前記レーザ光源からのパルス光を第3の端子及び第4の端子へ分岐して出力する光カップラと、
第1の光子検出器と、
前記光カップラの前記第1の端子からの出力光を前記第1の光子検出器に入力する手段と、
前記光カップラの第2の端子からの出力光を入力する第2の光子検出器と、
前記第1の光子検出器の直前に置かれて変調測帯波のいずれか一方の周波数光のみを透過する第1の光フィルタと、
前記第2の光子検出器の直前に置かれて前記変調測帯波のいずれか一方の周波数光のみを透過する第2の光フィルタと、
1×2の入出力端子を有して第1の端子に入力された横直線偏波光と第2の端子に入力された縦直線偏波光を第3の端子に合波して出力する偏波ビームスプリッタと、
前記光カップラの前記第3の端子と前記偏波ビームスプリッタの前記第1の端子とを接続する第1の光経路と、
前記光カップラの前記第3の端子に分岐された前記レーザ光源から発せられたパルス光が前記偏波ビームスプリッタの前記第1の端子に入力する際に横直線偏波状態であるように設定する手段と、
前記光カップラの前記第4の端子と前記偏波ビームスプリッタの前記第2の端子とを接続する第2の光経路と、
前記光カップラの前記第4の端子に分岐された前記レーザ光源から発せられたパルス光が前記偏波ビームスプリッタの前記第2の端子に入力する際に縦直線偏波状態であるように設定する手段と、
前記第2の光経路上に置かれた光位相変調器と、
前記第2の光経路上に挿入された遅延線と、
前記偏波ビームスプリッタの前記第3の端子と前記ファイバ伝送路とを接続する光経路とを有し、
前記送信機は、
入力された光の偏波状態をそれとは直交する偏波状態に変換して反射する反射部材と、
前記ファイバ伝送路と前記反射部材を接続する光経路と、
前記送信機の前記光経路上に配置されて変調測帯波を生成する周波数f1で駆動される第1の光位相変調器と、
前記送信機の前記光経路上に配置された光減衰器と、
前記送信機の前記光経路上に配置された第2の光位相変調器とを有し、
前記送信機内の前記第2の光位相変調器は、前記受信機内の前記光カップラにより2分岐された前記レーザ光源からのパルス光のうちの一方に対して、0またはπ/2、またはπ、または3π/2の位相変調を加え、
前記受信機内の前記光位相変調器は、前記受信機内の前記光カップラにより2分岐された前記レーザ光源からのパルス光のうちの他方に対して、0またはπ/2の位相変調を加えることを特徴とする量子暗号通信装置。
IPC (2件):
FI (2件):
H04L9/00 631
, H04B9/00 Z
Fターム (12件):
5J104AA05
, 5J104AA16
, 5J104EA04
, 5J104EA15
, 5J104NA02
, 5K102AB11
, 5K102AH23
, 5K102AH27
, 5K102PC12
, 5K102PH22
, 5K102PH41
, 5K102PH49
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