特許
J-GLOBAL ID:200903001919396921

ハイブリッドユビキチンプロモーターを含む発現ベクター

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (3件): 青山 葆 ,  河宮 治 ,  田中 光雄
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2002-529524
公開番号(公開出願番号):特表2004-516016
出願日: 2001年09月13日
公開日(公表日): 2004年06月03日
要約:
持続的な導入遺伝子発現は、遺伝子治療が考えられる広範な遺伝病に必要である。サイトメガロウイルス(CMV)由来のウイルスプロモーターのごときウイルスプロモーターを含むプラスミドDNAベクターを用いると、初めは高レベルの発現が達成されたが、急激に低下して2週間ないし数週間のうちにほとんどバックグラウンドとなった。我々は、ヒト細胞ユビキチンB(Ub)プロモーターを含むpDNAベクターを構築し、マウス肺におけるそれらの発現を評価した。カチオン性脂質-pDNA複合体を免疫欠損BALB/cマウスに鼻腔内滴下(IN)あるいは静脈注射(IV)した。Ubプロモーターからのクロラムフェニコールアセチルトラスフェラーゼ(CAT)レポーター遺伝子発現は、投与後2日目にははじめのうち非常に低かったが、35日目までにはCMVプロモーターから達成された発現レベルを超えて、その4〜9倍となった。UbプロモーターのCMVエンハンサー5’を付加すると(CMV-Ub)、CAT発現が増加してCMVプロモーターの発現とほどんど同じとなり、肺における発現は少なくとも3ヶ月持続し、2日目のレベルの50%でレベルが84日目にも残っていた。肝臓において、CMV-Ubハイブリッドプロモーターからの発現は42日間持続した。pDNAベクター中の免疫刺激性CpGモチーフを除去するとそれらの毒性が低下することが以前の研究により示されていたので、我々は、リソソーム貯蔵疾患であるファブリー病において欠損しているアルファガラクトシダーゼAを発現するCMV-UbベクターのCpG欠損バージョンを構築した。INまたはIV投与後、このベクターからのアルファ-ガラクトシダーゼレベルは低下しなかったのみならず、35日目までに500%ないし1500%増加した。これらの結果は、CMV-Ubハイブリッドプロモーターを含むCpG減少プラスミドベクターは長期発現ならびに実際の遺伝子治療に必要な効率を提供しうることを示唆するものである。
請求項(抜粋):
治療遺伝子をコードするDNA配列に作動可能に連結されたユビキチンプロモーターの5’末端に連結された1またはそれ以上のエンハンサーを含む組換え発現ベクター。
IPC (4件):
C12N15/09 ,  A61K35/76 ,  A61K38/00 ,  A61K48/00
FI (4件):
C12N15/00 A ,  A61K35/76 ,  A61K48/00 ,  A61K37/02
Fターム (31件):
4B024AA01 ,  4B024BA80 ,  4B024CA01 ,  4B024DA02 ,  4B024EA04 ,  4B024FA02 ,  4B024FA11 ,  4B024GA11 ,  4B024HA08 ,  4B024HA17 ,  4C084AA02 ,  4C084AA13 ,  4C084BA44 ,  4C084DB01 ,  4C084DC02 ,  4C084DC14 ,  4C084DC15 ,  4C084DC16 ,  4C084MA01 ,  4C084NA05 ,  4C084NA13 ,  4C084ZC192 ,  4C084ZC202 ,  4C087AA02 ,  4C087BB65 ,  4C087BC83 ,  4C087CA12 ,  4C087MA01 ,  4C087NA13 ,  4C087ZC19 ,  4C087ZC20
引用特許:
審査官引用 (1件)
引用文献:
前のページに戻る