特許
J-GLOBAL ID:200903002101799008

酸化物超電導体大型単結晶の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 丸岡 政彦
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-208714
公開番号(公開出願番号):特開平7-041394
出願日: 1993年07月30日
公開日(公表日): 1995年02月10日
要約:
【要約】【目的】 より大きな結晶からなるR1 Ba2 Cu3 O7-x 酸化物超電導体を、再現性良く製造できる酸化物超電導体大型単結晶の製造方法の提供。【構成】 Dy2 O3 、BaCO3 、CuO粉末を、モル比でDy:Ba:Cu=18:24:34 の割合で秤量し、BaCO3 およびCuOを 850〜 900°Cで30時間焼成し、Dy2 O3 粉および 0.5重量%のPtとを加えて混合する。次いで、この混合粉を焼成し、ペレット成形する。また、Dy2 O3 に代えてY2 O3 、Ho2 O3 を用いたこと以外は同様にしてペレットを作製する。次に、これらのペレットを、図1のように重ね、焼成炉中において、1100°Cまで1時間で昇温し、1100°Cで20分間保持した後、1080°Cまで1°C/min で降温し、先に作製しておいた種結晶をその上端部に接触させ、ペレット積層体の上下端面間において10°C/cmの温度勾配がふされるようにコントロールしながら3°C/min で室温まで徐冷する。
請求項(抜粋):
一般式R1 Ba2 Cu3 O7-x (Rは、Yおよび希土類金属元素からなる群から選択された1種もしくは2種以上の元素の混合物である)で表される酸化物超電導体からなる結晶の製造方法であって、以下(1)から(5)の工程を含むことを特徴とする酸化物超電導体大型単結晶の製造方法:(1) R化合物、Ba化合物、およびCu化合物を、R,Ba,Cuのモル比において(R:Ba:Cu)が(55:10:35)、(40:40:20)、(10:60:30)、(10:25:65)で囲まれる領域内に含まれるように、秤量する工程。(2) 前記(1) の化合物のうち少なくとも1つ以上を取り出して混合し、焼成もしくは溶融した後、これを残りの化合物と混合し、ペレット成形する工程。(3) 上記(2) のように作製するペレットにおいて、それぞれ異なったR化合物としてSm、Eu、Gd、Dy、Y、Ho、Er、Ybの元素のうち少なくとも3種の元素を選択し、選択した元素をそれぞれ別個に、または混合したものとして、少なくとも3個以上作製する工程。(4) 前記(3) で得た少なくとも3種のペレットを、構成するRが単体である場合においては、上からSm、Eu、Gd、Dy、Y、Ho、Er、Ybの順で重ね、Rが混合物である場合においては、Rの組成比率に表1に示す「校正数値」をかけ、その数値が大きいものほど上に重ねる工程。【表1】(5) (4) で得た積層体を、1000°C〜1300°Cに加熱することによって積層体中にR2 Ba1 Cu1 O5 の相と液相とを形成させた後、室温まで徐冷する工程。
IPC (3件):
C30B 29/22 501 ,  C30B 1/02 ZAA ,  H01B 13/00 565

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