特許
J-GLOBAL ID:200903002234926444

ローラクラッチ内蔵型プーリ装置とその組立方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小山 武男 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2001-274591
公開番号(公開出願番号):特開2003-083426
出願日: 2001年09月11日
公開日(公表日): 2003年03月19日
要約:
【要約】【課題】 優れた耐久性及び信頼性を有し、しかも組立作業を容易にする。【解決手段】 ローラクラッチ10aを構成するクラッチ用保持器28aの軸方向の変位を抑える。そして、このクラッチ用保持器28aの一部が従動プーリ7aと共に回転する部分と擦れ合う事を防止して、オーバラン時の発熱を抑える。これにより、グリースの劣化を防止して、耐久性及び信頼性の向上を図る。又、上記ローラクラッチ10aを構成するクラッチ用内輪21と複数のローラ26との軸方向端部外周縁に面取り部を設ける。これにより、これら各ローラ26の円周方向位置を適正にしつつ、これら各ローラ26の内径側に上記クラッチ用内輪21を組み付け易くして、組立作業の容易化を図る。
請求項(抜粋):
ローラクラッチ内蔵型プーリ装置は、エンジン用補機のベルト伝動装置用であって、プーリ部材と、このプーリ部材の内径側に配置された軸部材と、これらプーリ部材と軸部材との間に設けられたローラクラッチと、上記プーリ部材の軸方向一方と軸部材の軸方向一方との間に設けられた第一の玉軸受と、上記プーリ部材の軸方向他方と上記軸部材の軸方向他方との間に設けられた第二の玉軸受とを備えたものであり、上記ローラクラッチは、上記プーリ部材の内周部に設けられた外径部と、上記軸部材の外周部に設けられ、その外周面にカム部を設けた内径部と、これら外径部と内径部との間に設けられ、それぞれの内側にローラを保持した複数個のポケットを有する保持器と、この保持器に係合して上記各ローラを押圧する複数個のばねとを備え、回転方向の一方向でロックし、他方向でアンロックするものであり、上記第一の玉軸受は、上記プーリ部材の内周部にあってその内周面に第一の外輪軌道を有する外径部と、上記軸部材の外周部にあってその外周面に第一の内輪軌道を有する内径部と、この第一の内輪軌道と上記第一の外輪軌道との間に設けられた複数個の第一の玉とを備えたものであり、上記第二の玉軸受は、上記プーリ部材とは別体でこのプーリ部材の内周面に嵌っていて、内周面に第二の外輪軌道を有する外輪と、上記軸部材の外周面に嵌っていて、この軸部材とで軸部材ユニットを構成する、外周面に第二の内輪軌道を有する内輪と、この第二の内輪軌道と上記第二の外輪軌道との間に設けられた複数個の第二の玉とを備えたものであり、上記ローラクラッチの内径部は、このローラクラッチの保持器と係合する係合部を備えており、上記ローラクラッチの保持器は、上記ローラクラッチの内径部の係合部と係合する第二の係合部と、上記各ローラの脱落防止手段とを備えたものであり、上記軸部材ユニットは、複数の段部を有し、このうちの2つの段部で上記ローラクラッチの保持器の軸方向の変位を規制する手段を有し、上記ローラクラッチのローラの端部と内径部の外周端部とのうちの少なくとも一方に、前記複数のばねを同時に圧縮する為の面取りが設けられており、上記ローラクラッチの保持器に設けたポケット内にローラを保持し、このローラをこの保持器に係合しているばねにより押した状態として、この保持器を上記ローラクラッチの外径部の内径側に組み付けて組立体とした後、この組立体の保持器の第二の係合部と上記ローラクラッチの内径部の係合部とを係合させて、これら保持器と内径部との相対回転を阻止した後、上記ローラクラッチの内径部を上記組立体の複数のローラの下まで、上記面取りを利用して挿入しながら上記複数のばねを同時に圧縮した後、前記第二の玉軸受を前記プーリ部材の内周面と前記軸部材の外周面との間に組み付ける、ローラクラッチ内蔵型プーリ装置の組立方法。
IPC (2件):
F16H 55/36 ,  F16D 41/06
FI (2件):
F16H 55/36 Z ,  F16D 41/06 B
Fターム (4件):
3J031BA08 ,  3J031BA19 ,  3J031BC10 ,  3J031CA03

前のページに戻る