特許
J-GLOBAL ID:200903002321078530

吸着式空気調和装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 大浜 博
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-300651
公開番号(公開出願番号):特開平5-141807
出願日: 1991年11月15日
公開日(公表日): 1993年06月08日
要約:
【要約】【目的】 暖房運転時における吸着行程側媒体熱交換器の伝熱管表面の氷層生成あるいは氷層の成長を抑制し、暖房能力の維持を図る。【構成】 再生行程にある吸着冷凍ユニットにおいては常時放熱調整手段10によってその吸着熱交換器2から媒体熱交換器側4への熱伝達が抑制されることで作動媒体Wの放出作用を良好に維持される。吸着行程にある吸着冷凍ユニットにおいては、媒体熱交換器4への氷層生成のおそれのある条件下においては放熱調整手段10により吸着熱交換器2から媒体熱交換器4への熱伝達が許容され該媒体熱交換器4の伝熱管における氷層の生成あるいはその成長が抑制され、該媒体熱交換器4の熱伝達率が良好に維持される一方、氷層生成のおそれのない状態おいては放熱調整手段10により吸着熱交換器2から媒体熱交換器4への熱伝達が抑制され該吸着熱交換器2における作動媒体Wの吸着作用が良好に維持される。
請求項(抜粋):
気液二相間で相変化する作動媒体(W)を封入してなる密閉容器(1)の中に、冷却時には上記作動媒体(W)を吸着し、加熱時には上記作動媒体(W)を放出する如く作用をする吸着剤(3)を備えた吸着熱交換器(2)と、該吸着熱交換器(2)による作動媒体(W)の吸着・放出に伴って該作動媒体(W)との間で熱交換を行いそれによって該作動媒体(W)に蒸発又は凝縮作用を生ぜしめる作用をする媒体熱交換器(4)とを、該吸着熱交換器(2)と媒体熱交換器(4)との間に所定大きさの空間部(9)をもって上下方向に近接対向させて状態で配置してなる吸着冷凍ユニット(U1、U2)を複数基並設する一方、上記各吸着冷凍ユニット(U1),(U2)の媒体熱交換器(4),(4)を室内熱交換器(6)と室外熱交換器(5)とに可逆的に接続可能とし、冷房運転時には吸着行程にある上記吸着冷凍ユニット(U1またはU2)の上記媒体熱交換器(4)を上記室内熱交換器(6)に、再生行程にある上記吸着冷凍ユニット(U2またはU1 )の上記媒体熱交換器(4)を上記室外熱交換器(5)にそれぞれ接続し、また暖房運転時には再生行程にある上記吸着冷凍ユニット(U1またはU2)の上記媒体熱交換器(4)を上記室内熱交換器(6)に、吸着行程にある上記吸着冷凍ユニット(U2またはU1)の上記媒体熱交換器(4)を上記室外熱交換器(5)にそれぞれ接続するように構成した吸着式空気調和装置であって、上記各吸着冷凍ユニット(U1)及び同(U2)の空間部(9),(9)に、上記吸着熱交換器(2)からの熱の上記媒体熱交換器(4)側への移動を調整する放熱調整手段(10)をそれぞれ設け、再生行程にある吸着冷凍ユニット(U1又はU2)においては常時上記放熱調整手段(10)をして上記吸着熱交換器(2)から媒体熱交換器(4)側への熱の移動を阻止せしめる一方、吸着行程にある吸着冷凍ユニット(U2又はU1)においては外気温度又は上記液媒体(Wa)の温度が所定温度以下である場合には上記放熱調整手段(10)をして上記吸着熱交換器(2)から媒体熱交換器(4)への熱の移動を許容し、所定温度以上である場合には上記放熱調整手段(10)をして上記吸着熱交換器(2)から媒体熱交換器(4)への熱の移動を阻止せしめるように構成したことを特徴とする吸着式空気調和装置。

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