特許
J-GLOBAL ID:200903003265829575

音響反響除去装置

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-189699
公開番号(公開出願番号):特開平7-046160
出願日: 1993年07月30日
公開日(公表日): 1995年02月14日
要約:
【要約】【目的】音響消去性能を劣化させずに係数修正量更新に関わる演算量を大幅に削減させ、送話経路に現れる音響反響成分を除去する音響反響除去装置を提供する。【構成】除去誤差信号の絶対値振幅を検出するための絶対値演算回路に設定された閾値(S1)とを比較し、前記絶対値演算回路の出力が閾値(S1)より大きい場合に切り替えスイッチによって第一の減衰回路が選択され、小さい場合に第二の減衰回路が選択される。このように2種類の減衰回路を用いることにより、係数修正量更新の分割処理に伴う音響反響消去特性の収束速度劣化を補正でき、受話信号と関係の無い近端雑音の影響を排除して音響反響消去量を大幅に増大できるので、常時安定で高速な音響反響除去を実現出来る。また、外乱の少ない除去誤差信号を双方向通信の検出に用いられるので誤検出を抑圧出来、高品質な音声通信空間を提供することが出来る。
請求項(抜粋):
受話信号入力端子と、受話信号出力端子と、送話信号入力端子と、送話信号出力端子と、前記受話信号入力端子から入力された受話信号を入力とする可変係数フィルタと、前記可変係数フィルタの係数系列を格納した擬似インパルス応答レジスタと、前記擬似インパルス応答レジスタの内容と前記受話信号入力端子からの入力信号との畳み込み積分演算を行う積和演算回路と、前記積和演算回路により生成された擬似反響と前記受話信号出力端子からの反響信号との差分を演算して残差エコーを求める減算回路と、前記反響信号との近似値を供給する様に前記擬似インパルス応答レジスタの係数系列をN個のブロックに分けて、N回で係数系列全体が自動的に更新される様な分割処理を行う係数修正量演算回路とから構成される音響反響除去装置において、前記減算回路より出力される除去誤差信号が入力される切り替えスイッチと、前記除去誤差信号の絶対値振幅を検出するための絶対値演算回路と、前記絶対値演算回路によって算出された演算結果によって設定された閾値(S1)とを比較し、前記絶対値演算回路の出力が閾値(S1)より大きい場合に該切り替えスイッチによって第一の減衰回路が選択され、小さい場合に該切り替えスイッチの出力端子によって第二の減衰回路が選択されることによって前記送話信号出力端子に出力される除去誤差信号が零に漸減されることを特徴とする音響反響除去装置。

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